「解放晨報」の記事によると、最近5000元もする日本のランドセルがネット上で人気を集めているという。ショッピング目的の訪日中國人観光客は、ターゲットを溫水洗浄便座からランドセルに変えている。多くの親が代理販売にお金を払ってランドセルを買い、子供に與えようとしている。日本のショッピングセンターのランドセル棚には多くの中國人観光客が集まり、競って買って行く。「一度に3つ買う人もいます」。
親がランドセルを欲しがるのには明確な理由があるように見える。作りがしっかりしており耐久性がある。小學一年から卒業するまで使うことができる。ローカライザーが內蔵されているから子供の失蹤を防止できる。救急機能もある。子供が後ろに転んでも、ランドセルが枕のように子供の頭部を守る。地震のときはランドセルで頭部を守る。水に落ちたときは、ランドセルを浮き輪代わりにすることもできる。
日本のランドセルにはこうしたメリットがあるものの、中國の子供が使用するときにはそれらはデメリットになり得る。ランドセルは形狀が固定され、つぶすことができないが、中國の教室で使われる機と椅子には向かない。ランドセルはめくるようにして開けるが、その幅が大きいため、本を入れたり出したりが不便だ。ランドセルは鉄板が入っており、軽くはない。そこに教科書やペンケースを入れると、6~7キロになる。容量も少ない。中國の子供は通常、數冊の教科書とペンケースの他に、他の物も持って行かなければならない。ローカライザーは他の公共設備が必要なため、中國では使えない。中國のほとんどの地域は日本ほど地震が多発しない。大都市では落水の可能性はない。いわゆる「救急神器」の機能は負擔でしかない。一言でいえば、中國の親に人気のある日本のランドセルは、自分の子供には実用的ではないのだ。
