
2015年8月6日、中國の研究チームの専門家がこのほど発表した研究成果によると、PM2.5の中で人の健康に対して最も深刻な影響を及ぼすのは、高い粘着性と重合性を持つ「ばい煙凝縮物」だという。
北京大學工學院、蘇州大學、中國疾病予防コントロールセンターなどの専門家でつくる研究チームが発表した研究報告書によると、粒徑2.5マイクロメートル以下の粒子狀物質(PM2.5)には、密度の低いばい煙凝縮物、細長い鉱物のちり、球狀のちり、その他の粒子狀物質が含まれる。そのうち密度が低く炭素を多く含むばい煙凝縮物は高い粘着性を持ち、その他の微粒子を集めやすく、化學成分の混合および毒性の強化を引き起こす。
北京大學工學院力學・工學科學部の段慧玲(ドゥアン・フイリィン)主任は、「これらのばい煙凝縮物は人體に接した場合、その高い粘着性により皮膚や細胞との接觸の時間が長くなり、人體に害をもたらす」と指摘した。科學者らは、炭化水素化合物の不完全燃焼によって生まれる密度が低く炭素を多く含むばい煙凝縮物が、人體に対して最も高い毒性を持つと判斷した。
(人民網日本語版)
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