1953年まで上海で発行された時事評論英字週刊紙「密勒(ミラー)氏評論報」続編(24冊)と、『「密勒氏評論報」総目録と研究』の出版発表會が上海で開かれました。この週刊紙の底本をすべて備えた影印本の続編が多くの歴史資料を補完し、修正したほか、中國を含む極東の歴史に豊かな評論資料を提供しました。
「密勒氏評論報」が1917年、アメリカ記者のT.F.Millard氏のMillardの名で、上海で創刊されました。アメリカのミズーリ學派の記者らが原稿を執筆し、アメリカやイギリス、日本、フランスなどの外國人の読者が主です。宋美齢女史や作家の林語堂氏など、當時の有名人も原稿を送っています。1949年、中華人民共和國が成立してから、國內で引き続き発行していた唯一の米紙となりました。
この評論報は當時、中國文化とアメリカ文化の交流を促す役割を果たしていました。日本軍による『九・一八事変』後、日本帝國主義の犯罪行為や中國人民の抗戦などの記事を多く掲載していました。當時の編集長、パウエル氏の派遣を受け、アメリカ人の記者・スノー氏は延安を赴き、毛沢東氏を取材した後、「共産黨首脳毛沢東と會談」という文章を書きました。評論報は「共産黨首脳毛沢東と會談」の文章と取材時にとった毛沢東氏の寫真を連載し、世界に初めて毛沢東氏を紹介しました。また、當時の歴史を記録したスノー氏の『赤い星を照らした中國』(『西行漫録」)も連載されました。
(中國國際放送局)

