【新華社済南6月23日】台灣同胞による抗戦中の文物を寄贈する儀式が18日の午前、山東省博物館で行われ、台灣伯夷美術館の許伯夷館長と台灣山東日照同郷會の賀鬱芬理事長が抗戦に関する図書や影印された資料および地図などの貴重な文物112件を寄付した。
賀鬱芬理事長の父親は民國時期の「華北の船王」である賀仁庵氏で、1937年8月に日本軍が青島沖に集結し、青島沖の全ての航路を封鎖したが、賀仁庵氏はためらうことなく商船7隻を沈沒させ、膠州灣の航路を塞ぎ、日本軍の攻撃を阻止した。賀鬱芬理事長は今回彼の父親である賀仁庵氏が1936年から1937年にかけて用いた『上海から青島へ至るハイアングルの航海図』や1937年に青島港で船を沈ませて抗戦した『青島沈沒船位置図』などの文物資料10件を寄贈している。
許伯夷館長は日本に長年住んでいたことがあり、中國の抗日戦爭時期に日本で出版された大量の図書資料を収集してきた。今回許伯夷館長が寄贈した102件の図書や影印された資料はすべて日本語の資料で、中でも『抗戦記事のクリッピング』は日本軍の山東禹城、臨清、斉河の佔領や、長清への爆撃、済南城包囲といった狀況を詳細に記録している。
山東省文物局の謝治秀局長の説明によると、山東省は今年1月から抗戦中の文物を社會に向けて募集している。公告を発表してから広範な注目を受け、幾人かの抗日の老戦士やその家族が一部の抗戦文物を寄贈しており、募集活動は台灣同胞からの多大な支援を得ているという。今回の許伯夷館長と賀鬱芬理事長が寄贈した抗戦文物は山東省博物館に永久収蔵され、一部の文物は『山東抗日戦爭テーマ展』に出展される予定だ。
中國人民抗日戦爭並びに世界反ファシズム戦爭勝利70周年を記念するために、中國共産黨山東省委員會と山東省政府は今年7月に『山東抗日戦爭テーマ展』を開催するという。展覧では展示品300件、寫真600枚余りが展示される予定で、艱難辛苦が著しい抗戦の歴史を全面的に展示し、山東の抗日根拠地の経済、社會、文化建設の成果を十分に反映し、抗戦勝利の偉大な歴史的意義を深く明らかにさせるだろう。
(新華網日本語)
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