
【新華社キャンベラ3月23日】このほど、オーストラリアのアジアインフラ投資銀行に加盟するかどうかの姿勢が種點に変化した。まず、アボット首相を含む多數の政府要人がアジアインフラ投資銀行に加盟するかどうかを再検討する意向を公に表明した。20日付けの日刊紙『シドニー・モーニング・ヘラルド』は、オーストラリア政府は、アジアインフラ投資銀行への加盟をすでに決定しており、博鰲アジアフォーラム2015年年次総會でこの決定を発表する可能性が高い、と報じている。
一方で、オーストラリアは昨年下半期に中國側の要請を明確に拒否した。オーストラリアのアジアインフラ投資銀行に対する姿勢が、半年足らずで大きく変化したのは何故なのだろうか。
実は、オーストラリアは昨年10月に中國側のアジアインフラ投資銀行加盟への要請を受けた後、國內の意見が一致しなかった。且つ、政界から學界まで、企業界から有力メディアまで、オーストラリアのアジアインフラ投資銀行への加盟を支持する意見が大多數を佔めていた。オーストラリアが以前に、中國に対し「ノー」と答えたのは、米國からの重圧をかなりの程度、受けたためだと言える。
オーストラリアメディアがこのほど、明らかにしたところによると、昨年11月の一次內閣會議で、ジョー・ホッキー國庫部長はオーストラリアのアジアインフラ投資銀行加盟に賛成したが、ビショップ外相はこれに反対し、オーストラリアがアジアインフラ投資銀行に加盟すれば、米國の懸念が増大すると述べた。報道では、アボット首相は本來は「賛成派」だったが、この會議以降に 「反対派」に転じたとされている。
しかしながら、ビショップ外相も最近になって従來の姿勢を一転させ、次のように表明した。オーストラリアは一貫して、中國側と討論し、この問題について協議することを望んでいる。「我點は一部の懸念を提示し、その內容について検討する意向で、中國側とともに解決していきたい。」
オーストラリア國立大學、戦略・國防學院のヒュッジ・ホワイト教授は、新華社の取材を受けた際に、オーストラリア・中國関係は昨年11月に中國の習近平國家主席がオーストラリアを訪問した後、溫度が急速に上昇したことがオーストラリアの姿勢を変えた重要な要因だと指摘した。