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中國の有人潛水艇「奮闘者號」、深海底探查で新たな進展

新華社 | 2021-10-30 09:20:09 | 編集: 張一

   海南省三亜市を出発する科學調查船「探索1號」(左)。(8月11日撮影、海口=新華社記者/陳凱姿)

   【新華社海口10月30日】「海上移動実験室」と評される中國の科學調查船が、15研究機関の60人で構成される科學研究チームを乗せ、國の重要な深海探查設備を搭載して海南省から移動を重ね、「地球の第4極」と呼ばれる世界最深部のマリアナ海溝に到達した。同海溝の中でも「極地」と呼ばれる「チャレンジャー海淵」の最深部は水深1萬900メートルを超える。

   今年8~10月、科學調查船「探索1號」による深海科學調查TS21で、中國が自主開発した全水深有人潛水艇「奮闘者號」が初めて定期科學調查に投入され、1萬メートルの深海の旅に足跡を殘した。中國の深海科學研究は「進入」から「探查」へと進展を続けている。

   「奮闘者號」は昨年、水深1萬メートルの海底到達に成功し、今年再び深淵に進入した。今回の航程では、計28回潛水し、うち7回は水深1萬メートルに到達して作業を実施。中國の潛水艇の高頻度かつ連続した深海潛水作業能力が改めて実証された。

   「奮闘者號」は潛水作業中、目標探索や地形観測、深海海底サンプル採集、搭載裝置の海洋試験などの任務を実行した。これは「奮闘者號」が定期科學調查の応用段階に正式に足を踏み入れたことを意味している。

   深海科學調查を重ねることにより、深海に対する人類の理解が深まり、新技能や新技術、新材料の改革・進歩が促進されるだけでなく、海洋物理學や微生物學、有機化學、地質學などの研究分野における人類の歴史的空白が埋まることになる。(記者/趙穎全、陳凱姿)

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