
チベット自治區シガツェ市ティンリ県絨轄溝で発見した密葉イチイ。(2020年10月27日撮影、昆明=新華社配信/趙明旭氏提供)
【新華社昆明3月24日】中國國家林業・草原局昆明勘察設計院の最新調查結果によると、研究者がチベット自治區珠峰(チョモランマ)國家級自然保護區でイチイ科イチイ屬の希少植物、密葉イチイ(學名:Taxus contorta Griffith、中國名:密葉紅豆杉)の大規模な個體群を発見した。40年以上前に発見されて以來、國內2カ所目の個體群となる。
同院シニアエンジニアの趙明旭(ちょう・めいきょく)氏によると、最初の個體群は1975年、中國が青海チベット高原で総合科學調查研究を初めて実施した際に、同自治區シガツェ市キドン県で発見した。
趙氏のチームは2019~20年にかけて、同市ティンリ県絨轄溝で國內2カ所目となる大規模な密葉イチイの個體群を発見。個體群の分佈域は7500ムー(500ヘクタール)余りで、個體數は3千株以上に達する。
密葉イチイは、古いイチイ科イチイ屬裸子植物の生き殘りで、中國に分佈する同屬植物の中で、最も分佈面積が狹く、數が少ない種として、國家1級重點保護野生植物と全國極小個體群野生植物に指定されており、國際自然保護連合(IUCN)のレッドリストでも絶滅危懼種に指定されている。












