【新華社ジュネーブ3月13日】國連貿易開発會議(UNCTAD)のシニアエコノミスト、梁國勇(りょう・こくゆう)氏がこのほど、スイス・ジュネーブで新華社の書面インタビューに応じ、中國が先駆けて経済回復した大きな要因として、新型コロナウイルス感染症対策の成功、経済の強じん性、マクロ政策の効果の3點を挙げた。
梁氏は、新型コロナ感染症の影響を受ける中、中國が世界の主要國に先駆けて成長を取り戻し、世界経済における注目點になったと指摘。新型コロナ対策の成功は経済回復の基盤であり、中國は適切な予防・抑制措置を講じ、生産・操業再開で優れた効果を上げ、急速な経済回復の土&を築いたと述べた。
経済の強じん性については、中國が製造業やデジタル経済、國際貿易、インフラなどで獨自の優位性があり、それが中國経済の強じん性を高めていると説明。中國政府が新型コロナ対策として、程度と範囲が適切な財政・金融政策を実施しており、経済を効果的に支援しているとの見方を示した。
昨年、東アジア地域包括的経済連攜(RCEP)が調印され、中國と歐州連合(EU)間の投資協定交渉が予定通り完了した。梁氏はこれについて、世界の貿易自由化と投資流動性向上を力強く促し、今後の中國経済の発展と新型コロナ収束後の世界経済回復を後押しする新たな力になるとの見通しを示した。
梁氏はさらに、今後やや長期間にわたり、中國が経済発展段階における飛躍期、國際経済貿易摩擦の多発期、新型コロナの影響からの回復期という「三つの期」の重なりによる課題に直面すると指摘。克服するためには、引き続き改革開放を強力に推し進め、経済成長モデルをさらに改善し、技術革新と制度革新によって経済の活力を常に高める必要があるとの考えを示した。
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