
4日、湖北省武漢青山區にある武漢北湖雲峰環保科技有限公司の醫療廃棄物用の容器。(武漢=新華社記者/才揚)
【新華社北京3月14日】中國政府は10日、各地級市に対し、規格を満たした醫療廃棄物の処理施設を年末までに少なくとも1カ所建設するよう要請した。
國家衛生健康委員會(NHC)や中國生態環境部(MEE)を含めた関係部門・委員會は、作業計畫を発表。MEE応急弁公室の趙群英(ちょう・ぐんえい)主任は記者會見で、すべての県は2022年6月末までに、醫療廃棄物の収集・輸送・処理を行う體制を完備するべきだと述べた。
趙氏は、國內の醫療廃棄物や醫療汚物の処理と廃棄は、規則にのっとって行われており、新型コロナウイルスによる肺炎の感染予防と制禦対策が原因で環境問題が生じる恐れはないと述べた。
4日、湖北省武漢青山區にある武漢北湖雲峰環保科技有限公司で醫療廃棄物を運ぶ作業員ら。(武漢=新華社記者/才揚)
趙氏によれば、中國の醫療廃棄物の処理能力は、新型肺炎の流行前は1日平均4902・8トンだったが、現在は23%増の6022トンに伸びている。同氏はさらに、國內各地の醫療廃棄物の処理施設は平均して約50%の稼働率で操業しているため、醫療廃棄物は適時処分可能だとして、新型肺炎関連の醫療廃棄物は全體の約20%を佔め、廃棄されたその日のうちに処分できると説明した。
世界保健機関(WHO)によると、醫療廃棄物にはさまざまあり、使用済みの注射針や注射器、包帯などの外傷用醫薬材料、臓器、検體、血液、化學物質、醫薬品、醫療機器、放射性物質などがある。
趙氏は、まだ、醫療廃棄物用の処理施設がなく、近隣都市に協力を求めなければならない地級市がいくつかあると指摘した。
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