
25日、米ニューヨークで開催された2020國際玩具見本市で小型ロボット「T9」を紹介するテクノロジー係新興企業ロボセン・ロボティクス米國支社長のジェイコブ・チェン氏。中國深圳市に本社を置く同社は今年初參加し、外國の消費者向けの革新的玩具を紹介した。(ニューヨーク=新華社記者/王迎)
【新華社ニューヨーク2月29日】新興企業から創業100年の歴史を持つ老舗まで、米ニューヨークで毎年開催される國際玩具見本市に出展した多くの企業は、中國が世界のサプライチェーンで果たしている貴重な役割を評価し、中國企業との提攜強化を希望している。
米サンフランシスコに本社を置くユニバーシティーゲームズの製品開発・マーケティング擔當副社長のクレイグ・ヘンドリクソン氏は、25日に會場で新華社の取材に応じ、「當社の事業の約95%は製造面で提攜している中國によって成り立っている。中國は、世界の玩具・ゲーム事業における重要なサプライヤーだ」と話した。1985年に設立された同社は、ゲームやパズル、子ども向けの知育セットなどを開発・製造している。
ヘンドリクソン氏によると、同社は設立當初から中國企業と提攜してきたという。同氏は、「中國製品の品質のおかげで、提攜は非常に良好だ」として、中國の提攜企業は非常に正確な商品を納入し、「非常に優秀」だと評価。安定した関係を長く続け、「當社の事業の発展に貢獻してくれている」と語った。

22日、米ニューヨークで開催された2020國際玩具見本市で、着ぐるみのパフォーマーと自撮りをする來場者。同イベントは同日にマンハッタンのジェイコブ・K・ジャビッツ・コンベンション・センターで開幕。世界中から1千以上の企業が出展し、約15萬點の玩具、ゲーム、若者向けエンターテイメント製品を展示した。(ニューヨーク=新華社記者/王迎)
米玩具協會によると、中國は世界の玩具産業のハブで、年間280億ドル(1ドル=約110円)規模の米國の玩具市場で販売される製品の約85%は中國で製造されている。
昨年、米オレゴン州で設立された玩具ゲーム會社バンゴーのアレックス・タング最高経営責任者(CEO)は、中國の業者との提攜は「経済的」なので賢明な選択だと話した。
タング氏は、今回の見本市では、中國南部の広東省で製造された同社のゲームの新製品を披露したと説明。「ほとんどの玩具とゲームは中國で製造されている。高品質で、費用対効果の高い製品を作ってくれるので、中國の業者に信頼を寄せている」と話した。
中國はリソースの統合に優れており、そのことで國際的な玩具業界における地位を高めていると新華社に話したのは、米オレゴン州に本拠を置く玩具會社ホッグワイルドトイズに勤めるハイアット・リャオ氏だ。「中國にはわが社の製品のすべての部品を製造できる完全なサプライチェーンが整っていることが多く、実に素晴らしい」と語るリャオ氏。同社は中國企業と10年以上提攜しているという。

22日、米ニューヨークで開催された2020國際玩具見本市の來場者。(ニューヨーク=新華社記者/王迎)
しかし、中國の製造業に依存している玩具メーカーはこのところ、新型コロナウイルスによる肺炎が事業に與える影響を検討している。新型ウイルスの流行が製品開発と発売に響く可能性があるという玩具メーカーとアナリストらの指摘を受け、一部の企業は、感染症がもたらす障害を克服することに努めている。
ユニバーシティーゲームズのヘンドリクソン氏は、「わが社にとっての課題は、小売業者に適切な製品を確実に提供することだ。そのため、各提攜企業と先手を打って計畫を立てている」と話した。ヘンドリクソン氏によると、同社の中國の提攜先の大半は國內南部にあり、一部の工場では部分的に操業が再開されたため、供給不足に陥る懸念は軽減されたという。
米玩具協會の代表兼CEOのスティーブ・パサーブ氏は新華社に対し、米國の玩具企業は事態を慎重に見守りながら、新型ウイルスの影響を緩和する方法を検討していると話した。
一方で同氏は、中國は労働人口が非常に大きく、質の高い工場と垂直統合型のサプライチェーンを備えているおかげで、今後も玩具の製造において世界をリードし続けるだろうと語った。
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