
22日、テスラ上海ショールームで披露された中國製「モデル3」。(上海=新華社記者/丁汀)
【新華社上海11月25日】車體後部に中國語で「特斯拉(テスラ)」と記された米テスラの中國製電気自動車(EV)「モデル3」が先ごろ、上海市で披露された。テスラの上海ギガファクトリーは、中國自動車業界の外資株式保有制限緩和後に初めて100%外資で建設された自動車工場で、1月の着工からわずか11カ月で國産「モデル3」を披露した。
中國は18年4月のボアオ・アジアフォーラムで自動車業界における外資株式保有比率の制限緩和を発表。7月にテスラは上海市政府と協定を締結し、同社の中國工場を上海市に建設すると発表した。総投資額は500億元(1元=約15円)で、同市で過去最大規模の外資製造業事業となった。
中國製「モデル3スタンダードレンジプラス」の航続距離は460キロで、販売開始価格は35萬5800元となる。輸入モデルの43萬9900元から約2割下がっており、今後は國産モデルの価格が30萬元以下になる見通しだ。テスラ・アカデミー華東地區責任者の祝為(しゅく・い)氏は、中國製「モデル3」の最初の納車は20年の春節前になる見込みだと述べた。
テスラの上海ギガファクトリーは、中國自動車業界の更なる対外開放を代表する事業の一つで、國家発展改革委員會によると、中國は2018年に専用車と新エネルギー車で外資株式保有比率の制限を撤廃。2020年に商用車、2022年に乗用車でも撤廃し、同年には合弁企業は2社以內という制限も撤廃する。5年の移行期間を経て自動車産業は全ての制限を撤廃する。












