【新華社ローマ3月21日】中國の習近平(しゅう・きんぺい)國家主席は、イタリアのマッタレッラ大統領の招きに応じ、まもなくイタリアを公式訪問する。中國國家元首のイタリア訪問は10年ぶり。習近平氏の訪問を前に新華社など中國メディアの合同取材に応じたマッタレッラ氏は、両國の全面的戦略パートナーシップには堅実な基礎があり、両國の関係もここ數年、質の高い発展を維持していると表明した。
マッタレッラ氏は、伊中両國が2020年に國交樹立50周年を迎えることについて、習近平氏の今回の訪問は素晴らしい祝意の示し方であり、両國の安定した関係と相互尊重を體現するものだと述べた。
ここ數年における両國間の経済・貿易交流のめざましい拡大について話が及ぶと、経済・貿易関係は両國関係の土&であり、二國間貿易の絶え間ない拡大や両國企業の協力・雙方向投資の増加は、雙方が二國間関係の発展を確信していることの証しであると指摘。中國はイタリアにとって最も重要な貿易相手國の一つであるだけでなく、世界貿易の原動力となっているとの考えを示した。
マッタレッラ氏は、両國が経済・貿易の往來強化に向けた対話を進めるべきだと指摘する。さらに開放的かつ公平な環境を作り出し、自由で均衡のとれた貿易を行い、雙方が相手國市場に進出するための有利な條件を創出していく必要があると語る。
文化領域での協力については、古い文明國である伊中両國は、古くから蕓術や文學、音楽、手工蕓分野の交流が活発だったと説明。雙方が互いに大きな発展原動力となり、両國の文化クリエイティブ産業の潛在力の発掘に努めれば、雙方に豊かな成果をもたらすことができると表明した。
マッタレッラ氏は、ユネスコ世界遺産リストに記載されている両國の世界遺産同士を提攜させる新たな枠組み構築についても特別に言及した。ベネト州ベローナと浙江省杭州市の友好都市提攜、ピエモンテ州のランゲ・ロエロ・モンフェラートのブドウ畑と雲南省紅河ハニ族イ族自治州の紅河ハニ棚田の提攜がまもなく正式発表されることについて、両國にとって初の世界遺産同士の提攜になると述べ、文化遺産保護の分野でも両國の協力を進めていく考えを示した。
マッタレッラ氏はまた、イタリアが平和維持とルールに基づく多國間主義に注力しており、中國がこの點においてわれわれと共通認識を持つことを嬉しく思うと表明。伊中両國が対話を継続することで互いの立場と関心分野への理解を深め、20カ國・地域(G20)首脳會議など多國間交渉の場で効果的な協力を行っていきたいとの意向を示した。
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