
25日、米ニューヨークの國連本部で行われた國連総會で、一般討論演説をするトランプ米大統領。(國連=新華社記者/李木子)
【新華社國連9月27日】トランプ米大統領は現地時間25日、第73回國連総會の一般討論演説で、大統領就任以來実行している「米國第一」政策を弁護し、グローバリズムを拒絶すると表明した。
トランプ氏は冒頭、就任から2年足らずの間に、大半の歴代政権よりも多くのことを成し遂げたと自賛。これには會場から笑いが起きた。
演説では、國連人権理事會や國際刑事裁判所(ICC)などの國際機関やイラン核合意などの多國間協定を批判。「選挙で選ばれず、責任も負わない世界の官僚機構に米國の主権を決して譲ることはない」と述べ、米國はグローバリズムを拒絶すると明言した。
対外援助については、米國が現在、厳格な審查を行っているとし、今後は「友好國」だけを支援していくと表明。他國が防衛支出で「公平な金額」を負擔するよう望むと訴え、今後は國連の平和維持活動(PKO)予算の25%以下しか負擔しないと述べた。
トランプ氏はさらに、イランやベネズエラなどの政府を批判。パレスチナ・イスラエル問題については、米國が「原則あるリアリズム政策」を実施すると述べた。
朝鮮半島問題では、朝鮮最高指導者の金正恩(キム・ジョンウン)氏との會談では大きな成果があったが、やるべきことはまだ多く殘っていると表明。朝鮮半島の非核化が実現するまで朝鮮に対する制裁を維持すると明言した。
複數の米メディアの報道によると、トランプ氏の演説中、総會に出席した多くの代表者は首を橫に振ったり、眉をひそめたりしていたという。トランプ氏は演説を終えると「形式的で冷ややかな拍手」の中、降壇した。
トランプ氏が國連総會の一般討論演説を行うのは、今回が就任後2回目。昨年9月19日に國連で初めて行った演説では、朝鮮とイランを糾弾した他、「米國第一」の理念を表明し、多くの出席者から疑問の聲が上がった。












