【新華社ジャカルタ8月19日】第18回アジア競技大會が18日夜にインドネシアのジャカルタで開幕する。17日、日本オリンピック委員會(JOC)プレスアタッシェ(広報擔當者)の竹內浩氏がアジア大會メインプレスセンターで新華社記者の単獨インタビューに応じ、今大會における日本の目標、有力な競技、そして2020年の東京五輪に向けた準備について語った。
竹內氏は長年JOCのプレスアタッシェを擔當し、今大會でも日本選手団の広報擔當者となっている。日本は今回、過去最多となる762人の選手を派遣した。水泳、陸上の二大競技ではいずれも主力選手を派遣、水泳選手陣はパンパシフィック選手権で好成績を収めたばかりで、陸上チームは今大會を今年の最も大きな試合と位置付けている。これまで同様、この2競技で日本がメダルを量産しそうだ。
日本のスポーツ競技レベルはここ數年、急速に上がっており、特に優秀な若い選手を輩出している。竹內氏はその大きな要因について①各競技において積極的に先進國に學び、外國人コーチを招聘している②「JOCエリートアカデミー」を設立し、選手に全天候型の練習場所を提供している③日本のテレビ局やネットメディアが積極的に世界の大型競技大會の放映権を購入している─ことの3點を挙げた。また、中國の経験からも多くの事を學んでいることを認め、中國が2008年の北京五輪を前に外國人コーチを大點的に呼び込んだことや、中國の國家集訓(集中トレーニング)センターや集中トレーニングの制度からも日本が啓発を受けたとした。
今回のアジア大會が持つ2020年東京五輪に対する意味について、竹內氏は「前哨戦」であり「試金石」でもあると示した。JOCは今年5月、東京五輪の金メダル獲得數30枚、金メダルランキング3位という目標を定めた。竹內氏は、過去の五輪における日本の金メダル最多獲得數は16枚であり、倍増を実現するのは厳しい挑戦だと正直に語った。
竹內氏は、今大會が東京五輪前最後となる大型総合競技大會であり、選手たちが選手団內の他競技の選手や他國の代表選手と一緒に選手村に入り、共に生活や練習をすることは、互いに良い刺激を生むだろうとした。また、試合においては、先に行われる競技で選手が良い成績を挙げれば、後に競技を行う選手の刺激となり、チーム精神や団結力が増し、それは東京五輪まで持続するとの考えを示した。そして「これが、インドネシアのアジア大會が東京五輪にもたらす最大の財産になると考えている」と語った。(記者/楊汀、周欣、夏亮)
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