【新華社北京7月16日】農家の空き家を活用し、地元の風習や生態、農業や牧畜業などの活動と結びつけ、郊外旅行やリゾート旅行を楽しむ市民に個性的な宿泊體験を提供する農村部の「民泊」が今、農村の貧困者支援で、地元の士気の向上や知識の蓄積も可能とする新たな業態となりつつある。経済參考報が伝えた。
中國扶貧(貧困者支援)基金會などが主催する「農村復興フォーラム・留壩サミット」がこのほど陝西省漢中市留壩県で閉幕した。農村民泊は各界関係者の注目の話題となった。中國扶貧基金會と民泊産業プラットフォーム「開始吧(始めよう)・民泊利用」が民泊戦略協力計畫を発表。中國各地から優秀な民泊実踐基地を選び、より多くの民泊ブランド運営會社と協力し、民泊クラスターの牽引(けんいん)力を利用して、伝統的な村落の保護や伝統的コミュニティの再構築、美しい農村の建設での民泊の働きを生かし、貧困脫卻に寄與し、農村振興を推進するとした。
擔當者の紹介によると、中國扶貧基金會の「美しい農村貧困者支援革新公益プロジェクト」は発起から5年來、村民の自治組織を拠り所とし、社會資金や情報、人材などの要素を呼び込み、貧困村価値の再評価や農村民泊の再構築などの形で農村の持続可能な発展を推進した。現在、4カ所の村で民泊運営が始まっており、10カ所余りの村も建設を進めている。2017年末までに合計4450萬元(1元=約17円)を投入し、國家級貧困県12県の1萬5千人以上に恩恵を與えている。
農村民泊とは、農家の空き家を利用して、地元の風習や文化、自然景観、生態環境、農林牧業生産と結びつけ、郊外旅行やリゾートに來る市民への個性的な宿泊體験の提供を指す。中國は2017年、民泊基準を発表。上海市もこのほど「農村民泊サービス品質要求」を発表した。2018年の中央一號文書は、農村宅基地(住宅用地)の「三権分置」(所有権、請負権、経営権の分離)の模索を提起した。浙江省など多くの地域は農村宅基地の不動産権証書の発給を開始し、農村民泊の発展を制度面から支えている。
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