【新華社東京5月16日】「麺にスープのうまみがからんで、後を引くおいしさですね。また來たいです」と東京都練馬區から來た女性の山田さんは、「金味徳」の蘭州ラーメンが気に入ったようだ。
今年4月、蘭州ラーメンの名店「金味徳」が東京の六本木地區にオープンした。蘭州ラーメンブランドとして、昨年8月の「馬子祿牛肉麺」に続く日本の首都への出店だ。
蘭州ラーメンは蘭州牛肉麺とも呼ばれる、中國甘粛省蘭州地區の地元グルメだ。また「中國十大麺」の一つにも數えられる。「スープは澄んでさっぱり、肉は煮込んで味わい深く、麺は細くきめこまやか」という獨特の風味と、「一清二白三紅四緑五黃(透明なスープ、真っ白な大根、ラー油の赤色、パクチー、ニンニクの芽の緑色、黃色く艶をおびた麺)」で國內のみならず世界のグルメから高く評価されている。 この店の責任者である侯嶼氏は、店では完全に中國の現地の味を元に蘭州ラーメン獨特の味わいを再現しており、日本人向けの調整はしていないと説明している。
侯氏は中國にいた頃から蘭州ラーメンが大好きだったが、2001年に來日して以來ずっと食べられず、その味が忘れられなかった。日本人と日本にいる中國人に本場の蘭州ラーメンを味わってほしいとの思いで、侯氏は共同経営者の姜楠氏とともに、2016年から開店の準備を始め、調查研究のため何度も蘭州を訪れた。 老舗の「金味徳」を選んだ理由に話が及ぶと、侯氏は2010年に日本テレビで放送された番組を挙げた。著名タレントのイモトアヤコがはるばる中國の蘭州へ赴き、蘭州ラーメンの秘密を探るため、「金味徳」でその味を守る梁順倹氏に弟子入りする內容だった。番組放送後、「金味徳」ブランドの名聲は日本に広く伝わった。
侯氏によると、「金味徳」は早くから日本で商標登録しており、世界の40以上の國・地域で160を超えるチェーン店を展開し、國際化で先行して優位にある上、日本でも一定の人気の蓄積があるという。オープンから1カ月ほどになるが、毎日約350人から400人のお客が來店しており、その85%が日本人、15%が中國や歐米の観光客ということだ。リピーターも少なくないという。 山田さんは、日本のラーメンと比べると、蘭州ラーメンはよりもちもちしており、しかも好みで麺の太さや辛さを選べ、初めて食べたがとても口に合ったという。
將來について、侯氏は日本の蘭州ラーメン市場の成長へ期待を示し、支店を増やして中國の美食を日本に広めたいと意欲を語っている。
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