【新華社成都5月8日】中國四川省の成都ジャイアントパンダ繁殖研究基地はこのほど「鳥類のジャイアントパンダ」と呼ばれる中國固有の大型鳥類、カラニジキジの繁殖に成功したことを明らかにした。人工飼育されたカラニジキジのヒナのふ化は今年初。
カラニジキジは中國の國家一級重點保護野生動物で、國際自然保護連合(IUCN)の世界の絶滅危懼種リスト(レッドリスト)に掲載され、絶滅危懼Ⅱ類に分類されている。フランスの博物學者、アルマン・ダヴィド氏がジャイアントパンダと同時期に四川省雅安市寶興県の鄧池溝で発見し、命名したと伝えられている。分佈範囲や生息地域は狹く、主に同省北西部の標高3千メートル以上の山間部と、隣接する青海省や甘粛省、チベット自治區に生息する。
野生のカラニジキジは3千羽程度で、天敵や人間の活動によって生存が脅かされている。世界で人工飼育されているカラニジキジは現在、寶興県にある蜂桶寨國家級自然保護區の11羽のみとなっている。 成都ジャイアントパンダ繁殖研究基地は昨年、パンダ保護の経験をカラニジキジの保護に生かすよう四川省林業庁から要請を受けた。同基地と蜂桶寨國家級自然保護區および西華師範大學生態研究院による共同実験室が今年3月に発足した。
同基地の関係責任者によると、人工飼育されたカラニジキジ4月4日に初の卵を産み、4月12日に受精卵と確認され、今月5日にヒナが殻を破って脫出した。他にもふ化中の受精卵があり、より多くのヒナの誕生が期待できるという。
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