【新華社北京11月8日】ドナルド・トランプ米大統領が7日、韓國を訪問した。朝鮮核問題が両國首脳會談の特に重要な関心事だが、2日前の日本訪問の時と同じように、トランプ大統領は引き続きビジネスの雰囲気を色濃く出し、冒頭から貿易問題を提起したほか、韓國が米國の兵器弾薬を購入することにより、米國の韓國に対する貿易赤字を減少させることを希望した。
【「不均衡」貿易について協議】
トランプ大統領は訪韓前から、今回のアジア歴訪のキーワードは「貿易」だと表明した。ハンフリーズ基地で米軍部隊に接見した際にも、韓國側との貿易協議に意欲的な姿勢を示した。
ホワイトハウスが発表した挨拶によると、トランプ大統領は米軍兵士に、文大統領との貿易に関する會談が控えていることを明かし、「協議がまとまることを望んでいる……これにより、我點は米國に多くの雇用を創出することができる。これも私がここに來た理由の一つであり、非常に重要な理由の一つだ」と述べた。
トランプ大統領は韓國に対する貿易赤字にずっと不満を抱いており、米韓貿易の「不均衡」を韓國の責任だとしている。今年6月に文在寅大統領が訪米した際、トランプ大統領は、米韓自由貿易協定(FTA)が発効した最初の5年間で、米國の韓國に対する赤字が110億米ドル増加したことを指摘し、「FTAが大きな成功を収めたとは言えない」と述べた。『中央日報』は、トランプ大統領は8日の韓國國會での演説で、FTAに対する自らの立場を強く表明するだろうと報じた。
7日に大統領府の青瓦&で行われたトランプ大統領との會談後、文在寅大統領が、韓米はFTAに関する協議を迅速に推進していくと述べたのに対し、トランプ大統領は、両國が「自由で公正」なFTAに至ることができると確信していると述べた。 米通商代表部(USTR)のロバート・ライトハイザー代表と、ウィルバー・ロス商務長官がトランプ大統領に同行し、貿易問題に注目を寄せた。
【「安全保障」のための兵器販売】
トランプ大統領は、韓國がより多くの米國の軍事裝備を購入することで、貿易赤字を減少させることを要求した。
韓國の聯合ニュースは韓國官僚の話として、両國は韓國が米國から原子力潛水艦を調達することについて協議すると報じた。 中國社會科學院の専門家である王俊生氏は、実際に米韓において「一方に売る意思があり、一方に買う意思があれば、両者は兵器販売について共通認識に達するだろう。さらに米國が韓國に兵器を売り込み、韓國が米國から兵器を購入すれば、雙方にとって米韓同盟を維持する重要な手段ともなる」と述べた。
王俊生氏は、トランプ大統領の貿易に関する主張について、韓國國內には少なからず不満の聲があるが、「韓國は米國と駆け引きをする資本を持ち合わせていない。韓米同盟関係は非対稱な同盟であり、韓國は米國に大きく依存している。文在寅政権は多くの議題で米國への要求があるため、貿易問題では米國の機嫌を損ねたくないのである」と指摘した。
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