新華網北京6月7日 米國東部時間6月5日午前、米國の宇宙船「ドラゴン」が國際宇宙ステーションに到着する。宇宙船は中國が獨自に設計し、研究開発した空間環境遺伝子実験裝置が搭載されている。
中米の宇宙事業協力に詳しい関係者は、今回の協力の実現が容易ではないことを承知している。この「中國の大學+米國企業」の組み合わせは、その特殊な協力モデルによって、中米宇宙事業協力に対する政策的な障壁を回避できたことから、多數のメディアが「氷を割る旅」と報じた。
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米國東部時間6月3日午後、米國のスペースXは米フロリダ州ケープカナベラルからロケット「ファルコン9」で國際宇宙ステーション(ISS)に向けて宇宙船「ドラゴン」を打ち上げた。宇宙船に北京理工大學の鄧玉林教授が指導するチームが研究開発した実験裝置が搭載された。
計畫によると、同実験裝置は國際宇宙ステーションの米國実験カプセルに搬入され、米國の宇宙飛行士が空間環境において2回の比較実験を行う。空間での輻射及び微重力環境における抗體のエンコード遺伝子の突発的な影響について研究し、取得したデータを地上の鄭玉林チームが分析するために伝送する。
【深層分析】
広義の意義において、宇宙ステーションでの中國の実験は今回が初めてではない。だが、2011年に米國議會で「ウルフ條項」が採択された後、中國と米國は公式な宇宙事業協力は完全に凍結し、両國の民間宇宙科學協力プロジェクトにも影響が生じた。
近年は、中國の科學研究水準が絶えず向上したため、米國の宇宙飛行界は中國との協力への意向が日益しに強くなり、政策的な障壁を回避して、協力するのが雙方の必然的な選択になった。
「ウルフ條項」は商業協力を排除していない。2014年に中國の大學は米國の責任のある商業化運営・國際宇宙ステーション科學研究プラットフォームのナノラックス社に協力の意向を示した。
多くの遅延を経験して、多くの困難と障害を克服し、このプロジェクトは最終的に2015年に米國議會、國際宇宙ステーション協力などの各項目の審查を通過し、米國航空宇宙局の批准を得て、協力協定への署名が実現した。
業界関係者は商業モデルの中米宇宙協力は、將來的により多くの中國の科學プロジェクトに向けて、國際宇宙空間を利用して実験を行うための機會と參考になるとの見解を示した。
【最初の評論】
宇宙軌道と宇宙資源は全人類に屬し、全世界の科學者は宇宙研究に參加する資格を有する。國際宇宙ステーションは全人類が共有する科學実験プラットフォームになるべきである。米國の関係部門が人為的に政策の障壁を設け、中國の科學者を圏外に置くのは、完全に「冷戦思想」崇拝だ。
近年、中國の宇宙事業は世界に注目される成果を収めた。中國は一貫して「宇宙開発で、全人類を幸福をもたらし、宇宙空間を平和利用する」方針を堅持し、自発的に米國を招き入れ、米國との協力を歓迎した。これは米國を忌み嫌い、対抗する姿勢と相反する。
中米両國が現在、多くの民用宇宙事業分野で優位性を相互補完し、より幅広く深い協力を展開することで全人類が幸福な生活できるようになる。
中國は2022年前後に、有人宇宙施設を完成する。國際宇宙ステーションの運用が2024年に終了すれば、その時點で中國は宇宙施設を保有する唯一の國になる。米國を含む國際社會は中國の宇宙ステーションの信頼性のあるサポートを十分に必要としている。
米國は誠意と決意を示し、中國に対する政策規制を早急に廃止すべきだ。(參加記者:林小春、郭爽、郭一娜、彭茜;編集:李雪笛)
(新華社より)
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