世界3大サーカス団の1つである「リングリング・ブラザーズ」のニューヨーク最終公演が22日に行われ、この有名なサーカス団は146年の歴史に幕を下ろした。運営コストが高いことや、観客の興味の変化による観客動員率の低下、動物保護団體との論爭がサーカス団解散の主な原因とみられている。
リングリング・ブラザーズは最終公演を「世界最高のステージ」と命名。同日、過去にサーカス団に所屬していた役者が集まり、抱き合って昔を懐かしんだ。
ピエロ役のデビッド・バサロ氏はロイター通信の記者に対し、「役者の誰もがサーカス団の一員になることを夢見ていた。自分がサーカス団に入れた時は本當にうれしかった。でも今は、その夢から覚めてつらい」と語った。
今年1月、リングリング・ブラザーズの親會社フェルド・エンターテインメントは解散決定を発表した。ケネス・フェルド最高経営責任者(CEO)は當時、「つらい決定」、「変化を受け入れるしかないが、サーカスへの情熱は永遠に消えない」と話している。
映畫、テレビ、ゲーム、パソコン、インターネットなどの発展に伴い、列車に乗って巡迴公演を続けるリングリング・ブラザーズは人點の注目を集めなくなっていった。
動物保護団體との論爭も運営と発展にダメージを與えた。動物保護団體による抗議が何年も続く中、リングリング・ブラザーズは人気のゾウのパフォーマンスをやめざるを得なくなり、チケットの売り上げは大幅に減少した。さらに、フェルド・エンターテインメントは米國の『動物保護法』に違反したとして、米農務省に27萬ドル(約186萬元)の罰金を支払うよう命じられた。
役者が解散を惜しむ一方で、多くの動物保護団體は「勝利」を喜んでいる。最終公演の日、多くの動物保護関係者が集まり、「私たちが解散させた」、「さようなら、動物虐待者」などのプラカードを持って抗議した。
世界3大サーカス団のリングリング・ブラザーズ、シルク・ドゥ・ソレイユ、ビッグアップルサーカスは「現代サーカスの鼻祖」と言われている。
(チャイナネット)
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