新華網長春5月4日(記者/姚湜)今年以降、中國東北地方、環渤海、華北地區及び日本、韓國からますます多くの貨物が長春に集約され、この地から貨物列車でロシア、ポーランド、ドイツに輸送されている。 シベリア鉄道に沿って架設された新アジア歐州大陸橋を経由し、東北アジアのマルチモーダル交通體系(複數のシステムが一體となった交通體系)が以前は経済が「內向き」だった東北地方の在來産業拠點で一定の規模を形成している。
4月末のある日、福耀グループ長春有限公司の工場內で、1&のフォークリフトがアウディの中高級車用フロントガラスをひと箱ずつ標準コンテナ2箱に忙しく詰め込んでいた。この48箱分のフロントガラスは「長満歐(長春-満洲裏-歐州)」國際貨物輸送列車でドイツ・ハイルブロンに輸送された後、さらにアウディの組立て工場に運ばれる。
中歐班列(中國と歐州を結ぶ快速貨物列車)の「一員」として、2015年8月から試験運行を開始した「長満歐」(即ち長春、満洲裏、歐州という3つの言葉の略稱の組み合わせ)列車は、吉林省長春市を始発とし、満洲裏の鉄道口岸(通関地點)を経て、ロシア・シベリア、ベラルーシ・ブレスト、ポーランド・ワルシャワを経由して、終點のドイツ・シュヴァルツハイデに到着する。
この路線を運行している長春國際陸港発展有限公司の王玥董事長(代表取締役)は、線路の全行程は約9800キロメートル、片道の運行時間は14日間で、海上輸送よりも所要日數を20日間以上短縮したと紹介している。
現在、毎週5便の「長満歐」列車が鉄道口岸から出て、2便が鉄道口岸へ入って來ており、5月中~下旬には鉄道口岸での往復回數が毎週9便の頻度を上回る見通しだ。ますます多くの國際貨物がマルチモーダル交通體系によって「長満歐」列車に接続し、國際間の輸送、転送を完成させている。ボルボ、ファーウェイHUAWEI、コルゲートColgate、サムスン電子、F1 eventといった世界的に有名な企業が「長満歐」路線の顧客となっている。
稅関統計によると、4月末の時點で、「長満歐」列車が輸送を請け負った輸&&貨物は5000標準コンテナを超え、請け負った輸&&貨物の取引価格は1億 1000萬ドルを上回り、満洲裏口岸から&&國した中歐班列の総輸送量の1/7に達したという。
また、長春を起點とするもう一つの中歐列車、「長琿歐」(長春-琿春-歐州)も現在建設中だ。この列車は吉林省の琿春口岸から出國し、ロシア極東のスラブヤンカ、ハバロフスクを経由してシベリア鉄道に接続し歐州へと向かう。この路線もスラブヤンカ港を経由して海上輸送により中國の東南沿海や日本、韓國に達し、北東アジア地域の鉄道・海上の輸送ルートを形成することが可能となる。
(新華社より)
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