
中央民族楽団の中胡(二胡よりも低い音の胡琴)首席奏者の蔡陽は最近、ライブ配信ルームのパーソナリティを務め、3萬人近くのファンを集めている。
同じくネット上のライブ配信パーソナリティである「古箏霊兒」(古箏奏者)は年間1千萬元以上の収入を得ているとされる。
蔡陽は毎週金曜の夜、ソーシャルアプリ「陌陌」(Momo)のライブ配信ルームに時間通りに入って、ファンらとの相互交流を始める。最近では、中央民族楽団の同僚で箜篌(くご)奏者の呉琳を呼び、3萬人近くのファンのいる自分のライブ配信ルーム「民楽坊」から、1時間半のライブ配信を行った。
ライブ配信とは何か。以前は蔡陽も知らなかったが、今年1月17日に友人に誘われて「陌陌」のライブ配信現場で演奏した際、21萬5千人という視聴者數に驚かされた。中央民族楽団の中胡首席奏者の蔡陽だが、國家大劇院の大劇場で演奏する時でも、観衆は多くて2000人前後にすぎない。
「20萬人と2000人、この數字の差に愕然とした」と蔡陽は語る。「國家大劇院も大きいが、ライブ配信プラットフォームでの視聴者數には制限がない。配信するたびに驚かされる」。最初に招かれてライブ配信をした際には、蔡陽もこれほど大きな影響があるとは思っていなかった。
民族音楽のほかにも、相聲(話蕓)や京劇、書道などの伝統文化蕓術も各大型ライブ配信プラットフォームに登場している。
「陌陌」プラットフォームのトップ500のパーソナリティの中でも、伝統蕓術は特に歓迎されている。「陌陌」の賈維・副総裁はこれについて、視聴者は伝統蕓術に関心がないのではなく、これまではちょうどいいコミュニケーションの方式が欠けていただけだと語る。ライブ配信のプラットフォームは、この弱點をターゲットとして、従來の伝播方式の不足を埋め合わせ、伝統蕓術を本當に愛する人點に便利なプラットフォームを提供することとなった。
(チャイナネット)
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