
新華網上海12月20日(新華社記者/孫麗萍)言語文字の定期刊行物『咬文嚼字』はこのほど、「2016十大流行語」を発表した。「供給側」、「工匠精神」(職人魂)」、「洪荒之力」(究極のパワー)、「葛優躺」(姿勢が悪く、精気がない)などが上位に選ばれた。このうち多くはこの一年間に人點が聞き慣れたインターネット用語だった。ネット時代に、これらのネット用語はさまざまな事象の本質に対する人點の共感を表わし、民意を象徴する表現と捉えることができるため、研究して味わう価値がある。
インターネットのソーシャルメディアツールの普及に伴い、一部の流行語は社會政治、経済、文化及び突発的事件に対して敏感に反応している。言語學者は中國のネット用語は現在、「社會発展のディスプレー、生活トレンドの風見鶏、民衆の心のあり方の晴雨計。」になっていると認識している。
これらのネット用語は改革に注目する人點の情熱を反映している。ここ數年に「供給側」、「トップダウン設計」、「インターネット・プラスアルファ」、「ニューノーマル」、「起業家」などの政治経済用語はネット用語として伝播し、早くから幅広く知られている。中國の進歩のひとつひとつの小さな歩みが中國人を奮起させ、共感を呼んでいる。
ネット用語はまた、積極的に向上する社會情緒を反映している。2008年の「見捨てない、あきらめない」から、2012年の「最も優美なもの」を求める、さらには2016年の「究極のパワー」まで、人點はインターネットで真実で善良な美しさを発信し、開拓と奮闘に取り組む人と事柄をポジティブエネルギーと判別してきた。これは健全で楽観的な社會の雰囲気を醸成するためにプラスになる。
多くのネット用語が中國人が善悪を判斷する価値基準を反映している。黨中央委員會は反腐敗の大きな旗を高く掲げ、インターネットで「トラもハエも叩く」(高級官僚も下級幹部も徹底して取り締まる)を宣伝し、汚職役人が摘発された後に人點の小躍りする心情を顕著に表している。「獲得感」という言葉によって、一般市民の幸福な生活に対する切実な願いが「ネットに登場」した。
ネット用語の民意の表現に注意すると、人點の穏やかな人間関係への願いを感じ取ることもできる。淘寶體(淘寶網の文體)の「親」の頻繁な使用から「萌萌噠」、「寶寶」などの愛らしい表現が流行したことは、ある意義から語ると、新しい社會で人間関係を形成する試みでもあり、人點がより穏やかでより溫かくより愛のある現実社會を必要としている表れでもある。
一部のネット用語「吃瓜群眾」(事情をよく知らず、傍観する人)は、実際は遠回しに気持ちを伝えているが、そこには社會の不公平に対する無念さが含まれている。これらのネット用語について、関係方面が思考し、いくらか成果を上げるようになるべきであるだろう。「吃瓜群眾」に対し速やかに納得のいく説明を行う必要がある。












