中國人口発展研究センター主催の「人口発展高級報告會」が先ごろ北京で開催された。席上で國家衛生計畫出産委員會の王培安副主任は、2016年の出生人口は1750萬人以上になる見通しで、2人っ子政策がもたらすであろう増加見込みと基本的に合致していると述べた。
王培安氏は、「2010年以降、中國の出生率(中國の婦女の妊娠適齢期における、1人あたりの平均出産數)は1.54から1.64の間で推移してきた。2人っ子政策が全面実施されて1年近くが経つが、出生には一定の時間を要することから、“第13次五カ年計畫”期間中の出生率は1.8あたりになると見込まれる」と述べる。
中國人民大學人口學院の翟振武院長は取材に対し、「2017年から2019年までに、単獨2人っ子政策(夫婦の一方が1人っ子だった場合に2人っ子を許す政策)と全面2人っ子政策によって出生率が上乗せされ、“第13次五カ年計畫”期間中に出生のピークを迎えるのは間違いない。21世紀半ばに中國の出生率水準がどこまで下がるかは今後の観察が待たれる。しかし、出生率は歐州の平均出生率の水準に近づいていく可能性が高い」と述べる。
(チャイナネット)
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