:
今年はとりわけ寒い? 専門家「北極の融氷とラニーニャ現象の影響で可能性大」
jp.xinhuanet.com | 発表時間 2016-11-21 13:28:00 | 人民網日本語版 | 編集: 薛天依

  天気の変化の根本的な原因は、遠方にある場合が多い。気象専門家は、様點な監視測定データに基づき、今年の冬、中國は厳しい寒さに見舞われるという判斷を下した。その根拠は、はるかかなたの北極における融氷の変化と、中・東太平洋赤道域で発生する「ラニーニャ現象」にあるという。新華社が報じた。

  國家海洋環境予報センター海洋気候予測室気候予測チームの隋翠娟リーダーは、「北極海の海氷は、気候システムの中でも重要な構成要素であり、太陽光反射率による水蒸気のフィードバックは、大気の流れの変化に影響する。北極海の海氷融解は、中國の気候変化にも影響する。現在の北極海の海氷融解狀況から見て、2016年/2017年の冬は、中國では寒さが厳しくなるだろう」と指摘した。

  このほか、中・東太平洋赤道域では、8月にラニーニャ現象が生じ、それまで非常に強かったエルニーニョ現象に取って替わった。監視測定データによると、ラニーニャ現象は冬まで続き、中國の今冬の気溫に大きな影響を及ぼす見込み。

  ラニーニャ現象とは、中・東太平洋赤道域の海面溫度が異常に低くなる現象を指し、ある程度はエルニーニョ現象とは反対の現象だといえる。海面溫度の異常が、大気の流れに異常をもたらし、地球の気候に影響を及ぼす。今のところ、中・東太平洋赤道域全體でラニーニャ現象が起こっており、12月には弱~中程度のラニーニャ現象が再び発生すると予想されている。ラニーニャ現象の継続や発生によって、中國では、冬に厳しい寒さが訪れる傾向が高い。

  國家気候センター気候監視測定室正研究員級シニアエンジニア・首席専門家の周兵氏は、地球全體の気候について、「観測史上、ラニーニャ現象は14回起こっており、ラニーニャ現象が起きると、厳冬になる確率は7割以上に上ることから、ラニーニャ現象が発生した冬は厳冬になると基本的にいえるだろう」とコメントした。

  中國工程院の丁一匯・院士は、「今年の冬は、例年と比べて寒くなるだろう。さらに、來年以降の冬は一層寒さが厳しくなる可能性がある」との見通しを示した。

  中國科學院大気物理研究所の鄭飛・研究員は、「一般的に言えば、『ラニーニャの年』は、中國北方ではかなり冷たい大気が活発に活動すると予想される」と指摘した。

  気象専門家は、「気溫が下がると、石炭・電気・ガスなどのエネルギー消費が増え、交通機関や北方の畜産業にも影響が及ぶ。厳冬への備えを萬全にしておかなければならない」と注意を促している。

 

 (人民網日本語版)

 

推薦記事:

日本の人工頭脳は東京大學に再び不合格になる

免疫療法はエイズを治療できる見込みがある

 

新華網日本語

今年はとりわけ寒い? 専門家「北極の融氷とラニーニャ現象の影響で可能性大」

新華網日本語 2016-11-21 13:28:00

  天気の変化の根本的な原因は、遠方にある場合が多い。気象専門家は、様點な監視測定データに基づき、今年の冬、中國は厳しい寒さに見舞われるという判斷を下した。その根拠は、はるかかなたの北極における融氷の変化と、中・東太平洋赤道域で発生する「ラニーニャ現象」にあるという。新華社が報じた。

  國家海洋環境予報センター海洋気候予測室気候予測チームの隋翠娟リーダーは、「北極海の海氷は、気候システムの中でも重要な構成要素であり、太陽光反射率による水蒸気のフィードバックは、大気の流れの変化に影響する。北極海の海氷融解は、中國の気候変化にも影響する。現在の北極海の海氷融解狀況から見て、2016年/2017年の冬は、中國では寒さが厳しくなるだろう」と指摘した。

  このほか、中・東太平洋赤道域では、8月にラニーニャ現象が生じ、それまで非常に強かったエルニーニョ現象に取って替わった。監視測定データによると、ラニーニャ現象は冬まで続き、中國の今冬の気溫に大きな影響を及ぼす見込み。

  ラニーニャ現象とは、中・東太平洋赤道域の海面溫度が異常に低くなる現象を指し、ある程度はエルニーニョ現象とは反対の現象だといえる。海面溫度の異常が、大気の流れに異常をもたらし、地球の気候に影響を及ぼす。今のところ、中・東太平洋赤道域全體でラニーニャ現象が起こっており、12月には弱~中程度のラニーニャ現象が再び発生すると予想されている。ラニーニャ現象の継続や発生によって、中國では、冬に厳しい寒さが訪れる傾向が高い。

  國家気候センター気候監視測定室正研究員級シニアエンジニア・首席専門家の周兵氏は、地球全體の気候について、「観測史上、ラニーニャ現象は14回起こっており、ラニーニャ現象が起きると、厳冬になる確率は7割以上に上ることから、ラニーニャ現象が発生した冬は厳冬になると基本的にいえるだろう」とコメントした。

  中國工程院の丁一匯・院士は、「今年の冬は、例年と比べて寒くなるだろう。さらに、來年以降の冬は一層寒さが厳しくなる可能性がある」との見通しを示した。

  中國科學院大気物理研究所の鄭飛・研究員は、「一般的に言えば、『ラニーニャの年』は、中國北方ではかなり冷たい大気が活発に活動すると予想される」と指摘した。

  気象専門家は、「気溫が下がると、石炭・電気・ガスなどのエネルギー消費が増え、交通機関や北方の畜産業にも影響が及ぶ。厳冬への備えを萬全にしておかなければならない」と注意を促している。

 

 (人民網日本語版)

 

推薦記事:

日本の人工頭脳は東京大學に再び不合格になる

免疫療法はエイズを治療できる見込みがある

 

010020030360000000000000011100391358460591