中國との協力強化に対する中東歐國家の熱意は、イベント當日の重慶市の気溫42度よりも高かった。このほど開かれた「中國-中東歐國家物流インフラ投資協力プレゼンテーション活動」のなかで、ポーランド、ルーマニア、クロアチア、チェコ、ハンガリーなど中東歐諸國の在中國大使館代表は絶え間なく、自國への資金導入のアドバンテージをアピールした。
在成都ポーランド総領事館のカーシャ総領事は、中東歐國家の多くが物流インフラの高度化や、高速鉄道と港灣の建設を國家戦略としており、中東歐全體で物流産業の成長の見通しは良いと説明。中國の投資家が中東歐國家の建設に関與することを望むと述べた。
ポーランドについてカーシャ総領事は、「ポーランドのドゥダ大統領が2015年の中國訪問時に、“一帯一路”の重要な協力パートナーになる意向を明らかにした。ポーランドでは現在、送電ネットワークや陸海連絡輸送ネットワークの高度化を進めており、クロスボーダー鉄道の建設加速や中國企業によるインフラ市場への十分な投資を希望する」としている。
カーシャ総領事によると、ポーランドで進行・計畫中のプロジェクトは多くの分野に及ぶ。バルト海鉄道プロジェクトは、ラトビアとリトアニアを通ってポーランドに入る唯一の鉄道で、第1期工事が2017年に完了し、第2期の資金導入入札を今年秋に終える予定だ。バルト海南岸に位置するポメラニアには新たな産業パーク建設が計畫され、歐州につながる重要な港灣がある。ウッチはポーランド交通ネットワークの要所で、高速鉄道の新設プロジェクトを計畫しており、現在ポーランド政府が積極的に中國企業と接觸している。
黒海で最も重要な港灣、コンスタンツァ港を有するルーマニアは、港の拡張と工業パークの高度化を進める必要に迫られている。在中國ルーマニア大使館のオーグスティン參事官(ビジネス擔當)は、ルーマニアがドナウ川に多くの港を持っており、いずれも近代的に高度化する必要がある上、港から広がる道路や鉄道の建設も急がなければならないと指摘。ルーマニアのドナウ川から黒海への水路と陸路を通れば、中國の貨物をスムーズに西歐へ運べると話した。
工業パークに関してルーマニアの狀況は特別だ。オーグスティン參事官は、ルーマニアでは工業パーク70カ所以上、企業1100社超が各地域に分散し、ITや石油を中心に異なる特色の工業パークを形成していると説明。「ルーマニアは重要なエネルギー産業國で、今後は中國とエネルギー対話・協力センターを設立する。全てのパークには稅減免措置が講じられるため、中國企業の投資には有利だろう」と述べた。
港灣輸送を支柱産業の一つとするラトビアも同様に、陸海連絡輸送ネットワークの建設を重視している。在中國ラトビア大使館のスパー參事官(交通擔當)は、バルト海主要港灣3カ所の専門性が非常に強く、それぞれに特長があることを明らかにした。エストニアは人員の往來、リトアニアは漁業、ラトビアは貨物輸送がメインとなる。「ラトビア港は重要な積換え港灣で、現在バルト海連合鉄道の建設を進めており、中國による鉄道建設への関與を大いに歓迎する」と話している。
スパー參事官は、中國企業が現地企業の買収を通じて新設プロジェクトに參加することも可能で、合併・買収が難しければ試しに関連企業を買収しても良いと提案した。
(チャイナネット)
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