
資料寫真
成都市雙流區衛生・計畫出産局(衛計局)の公式微博(ウェイボー)「@健康雙流」はこのほど、精神障害者に対する思いやり精神をめぐる投稿をアップした。投稿に列挙された11の行為を、「異常者」を見つける手がかりとし、そのうち1つでも症狀に合致する人を周辺で見つけた場合は、ただちに告発するよう、市民に奨勵することとした。その「異常者」に対して精神疾患の最終診斷が下された場合は、告発者は、計350元(1元は約15.9円)のインセンティブを受け取ることができる。この內訳は、告発1件に対して50元のインセンティブ、専門家によって精神疾患の最終診斷が下された場合は、さらに300元のインセンティブが支給されるというものだ。新華社が伝えた。
「異常者か否かを見極める行為チェックリスト」は、微博上で大きな話題となった。ネットユーザーから最も非難を受けた項目は、第11條の「さしたる理由もない登校拒否、出社拒否、自宅での引きこもり、人との接觸拒否」という行為だ。多くの「オタク」を自稱する男女は「冤罪だ」と主張したほか、ネタにして互いにからかうユーザーも。あるネットユーザーは、「このリストを見て、まさに自分のことだと思った。本當に私は精神的に病んでいるのだろうか?」とコメントした。
雙流區の関連當局は、精神病患者を探し出す情報提供を奨勵することについて、それが事実であることを認めた。ネット上で話題になっている「精神病患者11か條」について、同擔當者は、「この11か條は決して絶対的なものではなく、その可能性が高い行為であるに過ぎない」と弁明している。
同區広報當局の擔當者は、この政策が発表された経緯について、次の通り説明した。
「數年前から、重度の精神病患者が引き起こす事件や事故がたびたび発生しており、社會の安定や市民の生命・安全に深刻な脅威がもたらされている。衛計當局はトップの管轄部門として、毎年手がかりに関する調查を実施し、毎月個別訪問や健康指導を行い、規定に基づき醫療面での支援を提供している。だが、一部の患者や家族は、それを指摘・批判されることを恐れ、病気について隠し、治療や支援を受けることを拒んでいる。このため、病狀が悪化し、自傷事件や傷害事件が起こるケースも見られる」。
區政府は、この政策実施の目的として、次の2點を挙げた。
1 住民に協力を呼びかけ、より多くの重度精神病患者が速やかに診斷や治療を受けられるようにして、「早期治療・早期診斷・早期回復」を目指す。
2 重度精神病患者が適切なタイミングで治療を受けることで、本人の自殺や他者を巻き込んだ各種事故・事件の発生を防止する。
(人民網日本語版)
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