大學入試の第一次合格発表が終わり、合格通知書が中國全國の受験生に次點と送付されている。北京師範大學が出した1950年代と1960年代の合格通知書の寫真が、その「レトロ感」からネット上で話題の的になっている。北京晩報が伝えた。
この合格通知書が発行されたのは、1954年と1965年。かなりの年代物であることから、紙はすでにやや黃ばんでいる。それぞれの通知書には當時の特徴が垣間見られる。1954年に発行された通知書は、縦型 繁體字で印刷されており、1965年のものは橫型 簡體字だ。
1954年版の合格通知書には、合格者の氏名や入學手続き期間などの基本情報のほか「本校までの交通費は、自費でまかなうこと。その資金繰りがうまく行かない場合は、補助金を申請することができる」という合格者への案內も載っている。このことから當時の新入生にとって、北京に出てきて進學することは、きわめて長く困難を伴う旅だったことを垣間見ることができる。また、通知書には、「あなたが楽しく、しっかりした気持ちで、祖國から與えられた學習任務を果たすことを希望している」という學生への激勵の言葉もあった。
1965年になると、新中國はスピード建設 急成長の時期を迎える。この年の北京師範大合格通知書は、「合格は、國家の需要とあなたの志願にもとづく」と合格者に告げている。この時代は、國內の交通狀況がかなり改善されたようで、新入生に合格手続き期間に手続きを済ませるよう呼びかけるほか、「あまり早く來ないように」と注意している。このほか通知書には、南方からやって來る新入生に対して「北京の天気はかなり寒い。綿入れや綿入り掛布団などの防寒衣類を忘れずに攜帯すること」と注意喚起し、きめ細やかな心配りを見せている。
50年以上も前の合格通知書がネット上で公開されると、多くのネットユーザーの間でただちに熱い議論が巻き起こった。これらの寫真を投稿した北京師範大學公式微信(Wechat)の閲覧人數は、本稿執筆段階ですでに延べ1萬人近くに達している。
(人民網日本語版)
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