
2016年7月13日、參考消息網によると、11日付の獨紙フランクフルター・アルゲマイネ・ツァイトゥングは、中國福建省に、高齢者に無料で食事と宿泊を提供する寺があると伝えた。ただし一つだけ條件があり、毎日數萬回、念仏を唱えなければらないという。
福建省三明市の紅山にある吉祥寺で暮らす高齢者のほとんどが元農民だ。中國政府の統計によると、農村部で養老年金を受給している人の割合は19%にすぎず、一般的に老後生活を年金に頼ることはできない。中國人民大學が2013年に行った調查では、農村部に暮らす高齢者の41%が「働かなければ生活できない」と回答している。だが吉祥寺の高齢者にはそうした必要はない。午前11時半に晝食を取り、午後5時に夕食を済ませ、休憩をはさんで晩課(ばんか)という「尊厳のある暮らし」を送っている。
吉祥寺は地元政府から1人當たり年間2000元(約3萬1000円)の補助を受けている。中央政府は2009年、高齢化対策の一環として、寺院による高齢者受け入れを奨勵する方針を打ち出したが、江蘇省を除き実現に至っていない。
(Record China)
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