中國では現在、オンライン塾がブームになっており、中には1時間で1萬8842元(約33萬円)稼いでしまう講師もいるため、「小遣い稼ぎをしたい」と考える教師らも増えている。しかし、江蘇省南京市教育局は、「教師は副業禁止」と注意を呼び掛けている。中國放送網が報じた。
あるネットユーザーの微信(WeChat)の投稿によると、オンライン塾の講師 王羽さんの1時間9元(約157円)の高校の物理の授業を、2617人が聞いた。そこからプラットホームに20%の手數料を引かれても、1時間に1萬8842元稼げる計算になる。
王さんは授業を7コマ行っており、受講者は計9479人。約8萬4千元(約147萬円)から20%を引いて、一般の學校の教師の1年分の収入に當たる約6萬7千元(約117萬円)を稼いだことになる。
しかし、誰でも一攫千金を実現できるわけでは決してない。あるオンライン塾の講師は、初めて2カ月になるが、知名度が低く、授業1コマ當たりの收入は500‐600元(約8750‐1萬500円)程度。中には受講者が10人ほどしかおらず、時給10元(約175円)にも満たないという講師もいる。
人気の講師は通常、高學歴で數年の教育経験がある。そして、簡潔でおもしろい授業が特徴だ。人気の講師なら1千人以上の受講者を集めることができるものの、聞きとりにくかったり、內容に間違いがあったりしてしまうと、受講者が容赦なく悪いレビュー評価を書き込む。
ある副業の講師は、「オンライン塾のいいところは部屋を借りる必要もなく、人數制限もないところ。報酬も比較的高く、どこかに出かけることもなく、パソコンとウェブカメラ、インターネットの環境さえあればいい。また、授業以外に、コミュニティプラットホームで交流もできる」と話している。
報道によると、學校の教師の給料より、副業の講師で稼げるお小遣いのほうが多いため、多くの経験ある教師が興味を示している。しかし、南京市教育局のある責任者は、「小中高校の教師は、報酬をもらって家庭教師をすることはできないと規定されている。この規定からして、オンライン塾の講師をすることも禁止」との見方を示している。
(人民網日本語版)
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