
資料寫真
2016年1月8日、中國では今月1日、1979年から続けてきた「一人っ子政策」が正式に廃止となった。一人っ子政策の廃止により、中國では生育に対する関心が高まり、精子バンクに訪れる人も増えている。一方で、湖南省にある精子バンクでは精子の品質低下が懸念されている。中國青年報が伝えた。
「中信湘雅生殖・遺伝専科醫院」は湖南省唯一の精子バンクとして、14萬6000人分の精子を保存し、全國45カ所に精子を提供している。精子は一般的に大學生から提供を募っているが、若い大學生の男性らの精子の品質が近年憂慮されている。同院では2006年に45.9%だった精子の合格率が、2014年には17.9%まで下がり、2015年の上半期合格率は17.8%にとどまっている。
精子の品質低下の主な原因は、喫煙や飲酒、夜更かし、運動不足、不規則な食生活といった亂れた生活習慣が関係していると考えられている。精子バンクの基準に満たない人でも生殖能力に問題がないことが多いが、一人っ子政策の廃止により今後需要が増すと予想されるなか、精子提供の主力である大學生の精子の品質低下は憂慮すべき問題だという。
(Record China)
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