食品市場も「支付寶」(アリペイ)を受け入れることになった。浙江省溫州市にある狀元農貿市場は、全國初の支付寶で支払いができる「支付寶スマート市場」になった。消費者は売り場の支付寶二次元バーコードを読みとれば決済が可能で、現金を持ち歩かなくて済む。「京華時報」が伝えた。
スーパー、コンビニ、病院、レストラン、タクシーに続き、支付寶はまた一つ、オフライン産業に決済の輪を広げた。消費者は攜帯電話で二次元バーコードを読み取り、買上金額を打ち込めば決済が完了する。現在、同市場の総菜売り場と青果売場には、バーコードの読み取りができる売り場が70カ所以上ある。
同市の市場サービスセンターの王鋒センター長は、「支付寶は現金を準備しなくてはならないとか衛生上の懸念とかいった難問を解決し、店舗側と若い消費者層に歓迎されている。今後、新たに研究開発したスマート秤が導入されれば、消費者が商品を秤に載せると情報が自動的に二次元バーコード化され、決済がよりスムースになる」と話す。
支付寶スマート農貿市場プロジェクトの責任者・高成傑さんの説明によると、「支付寶と狀元農貿市場の提攜は深化して、市場の內部を『改造』するだけでなく、店舗の口座情報を収集し、スマート秤に技術的な改良を加え、消費者がより迅速にスマート秤を利用できるようにする」という。
現在、狀元農貿市場の経営モデルを試験的に導入し、支付寶と提攜したいとする農貿市場は全國に50カ所ほどある。
業界関係者の分析によると、食品市場には消費金額が小さい、消費の頻度が高い、基本的に現金で取引する、現金の準備が面倒といった問題があるが、モバイル決済は非常に精密かつ正確に問題を解決することが可能だという。
(人民網日本語版)
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