【新華社&&8月23日】李登輝氏が近ごろ日本のある雑誌に寄稿し、台灣に対する日本の植民地統治を再び美化したが、台灣各界から直ちに厳重な反駁を受けた。
李氏は文中で、第二次世界大戦中に李氏がその兄と日本軍に參加したことを回顧し、兄弟二人が「正真正銘の『日本人』の身分で祖國のために力戦した」と主張している。台灣當局の指導者、馬英九氏による抗戦勝利70周年の記念活動の開催及び台灣で慰安婦記念館の開館が予定されていることに対し、李氏は、70年前に日本と台灣は「同一國家」で、いわゆる台灣が日本と戦った(抗日)という事実はない。台灣の慰安婦問題はすでに解決済みで、昔のことを再び取り上げるのはまったく意味がない。馬英九氏による抗日戦爭記念設立の目的は「日本に対する嫌がらせで、中國側の歓心を買おうとしている」と主張している。
李登輝氏の今回の言論に対し、台灣総統府の陳以信報道官は20日、厳重に反駁し、次のように強調した。今年は抗戦勝利並びに台灣光復(主権回復)70周年にあたる。當局が一連の活動を開催する目的は「戦爭の殘酷さ、平和の尊さ」を気づかせるためで、侵略の過ちは許されるかもしれないが、歴史の真相は忘れてはいけない。李氏の「台灣の慰安婦問題はすでに解決済み」との主張に対し、陳報道官は、「この言葉は無知でなければ、冷血だ。」と述べている。
中國國民黨文化伝播委員會の楊偉中副主任委員は20日は、次のように表明した。台灣は日本統治時代の植民地だったが、台灣人民は十分に完備された公民権を享受できず、言語や文化、伝統は抑圧されていた。台灣人民にとって、日本は決して「祖國」ではないことから、武裝した抗日戦爭や民族運動が起きたのだ。李氏が日本の保守派や右翼の史観に呼応したことは、台灣人民を傷つけ、台灣の民族運動の歴史的意義を抹殺した。
台灣の抗日志士、丘逢甲の子孫で、台灣抗日志士親族協進會理事長の丘秀芷氏は記者に、李登輝氏は己を騙し人を騙し、日本の右翼勢力の歓心を買うために恥知らずな言論を何度も投げかけているので、台灣社會は李氏を厳重に非難するべきだと述べている。
(新華網日本語)
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