中國電子信息産業発展研究院が先ごろ開いた「第5回中國家電ネット通販フォーラム」で発表された分析リポートによると、2015年上半期の中國家電ネット通販の市場規模(モバイル端末による取引を含む)は1361億元だった。前年同期比での伸び率は64%と、全國ネット通販売上高の平均伸び率を25ポイント上回った。
中國工業 情報化部(工信部)運行監測協調局の高素梅副局長の解説によると、今年上半期は情報消費とアプリケーション市場が一段と活性化し、経済成長の新たな焦點になった。中國の家電ネット通販市場は力強い成長を遂げており、市場規模は過去最大となった。激しい市場競爭を経て、中國の家電ネット通販市場は「京東商城」が6割という圧倒的なシェアを佔め、京東を主軸に「天貓(Tmall)」「蘇寧易購」「國美網上商城」が追いかける「一極多強」の局面にある。
工信部電子視聴司産品処の周海燕副処長は15年上半期の家電市場について、ネット通販と実店舗の販売で二極化が進んだと語る。テレビ、冷蔵庫、洗濯機、エアコンの売上は、実店舗では販売&數 販売額ともに減少した一方で、ネット通販では急増した。「上半期のネット通販販売額は、大型家電が前年同期比56%増の359億元、小型家電は同57%増の252億元、攜帯などのモバイル端末を通じた販売額は70.4%増の750億元だった。家電製品のネット販売&數が全體に佔める割合は20%を突破しそうな勢いだ」としている。
