【新華社北京4月13日】中國社會科學院國際學部の張蘊嶺主任は先日新華網記者の取材に応じた際、「一帶一路(シルクロード経済ベルトと21世紀海上シルクロード)」戦略は中國の「一人芝居」ではなく、沿線各國が共に建設し、共に利益を受けるための「大合唱」だとの見解を示した。
「一帶一路」と「マーシャル・プラン」の三つの違い
まず、性質から見ると、「マーシャル・プラン(歐州復興計畫)」は當時の歐州の復興計畫を支援した計畫で、援助的な計畫だといえるが、「一帶一路」は援助ではなく、中國が提起した提案であり、共に建設し共に享受するという大きな計畫なのだ。
次に、特徴から言うと、「マーシャル・プラン」は、米國人が出資し、歐州経済の復興、再建を援助したものだが、「一帶一路」は中國だけが出資するのではない。
最後に、方式から見ると、アジアインフラ投資銀行(AIIB)、シルクロード基金、中國-東南アジア諸國連合(ASEAN)投資協力基金、上海協力機構(SCO)において銀行設立の推進、BRICS諸國において銀行設立の推進などは、一種の新たな融資メカニズムの設立で、既存のメカニズムに対して取って代わるのではなく、補充的なものといえる。
AIIBは「一帶一路」のためだけに奉仕するのではない
AIIBは「一帶一路」のためだけに奉仕するのではなく、アジア諸國のインフラ建設の支援のためにより広範に用いられてゆく見通しだ。
これまで、他の協力的な國際・地域の金融メカニズムは、この類の資金を提供することができなかった。なぜなら、インフラ建設の期間が長く、利益の回収が遅いからこそ、一種の特殊な機能を備え、且つ定性的な金融メカニズムが必要とされるのだ。それ以外にも、AIIBはいくらかのPPP(パブリック・プライベート・パートナーシップ)方式も採用する見通しで、公的資金と私的資金が共に結びつくものでもあり、これらも政府投資以外の民間資本の參與を引き寄せてゆくだろう。