新社會人生活をスタートさせる際のモチベーションを左右する初任給。中國の求人サイト「前程無憂」がこのほど発表した2015度大卒者の初任給狀況を見ると、多くの企業が前年を1割以上上回る初任給で大卒者を迎えている。うち、初任給が最も高かった業界は、「お金の臭い」がぷんぷんする金融業界で、學部卒業生、大學院卒業生の最高初任給は、共に1萬元(約19萬円)以上だった。北京晨報が報じた。
60年生まれの初任給は1630円 90代生まれは9萬5000円
統計では、1980年代に大學を卒業した60年代生まれの世代の初任給のほとんどが200元(約3800円)以下。1982年に大學を卒業したある人は、「1年目は試用期間で月給は45元(約855円)だった。正社員になると59元(約1120円)に上がり、手當などを含めると86元(約1630円)だった。當時夢だった月収1萬元なんて遠く及ばなかった」と振り返る。しかし、同世代の人點は現在、経済的に安定した立場になっている。調查に答えた60年代生まれの人の半數以上が現在、企業において中心的な役割を擔ったり、起業者として成功を収めたりしていた。
90年代に大學を卒業した70年代生まれの人點の初任給のほとんどが、400-2000元(約7600-3萬8000円)に集中し、特に1996年以降に、平均月収が1000元(約1萬9千円)を超えるようになってからは、初任給も急速に上がり始めた。
80年代生まれになると、初任給が約3000元(約5萬7千円)に向上。70年代生まれの世代に比べると、數倍になった。當時、不動産業界や機械重工業界を代表とする民営企業が成長し、大學生の初任給水準を押し上げていた。一方、世界的な不況もあり、多國籍企業の初任給は伸び悩んでいた。
2013-15年になると、大學卒業生のほとんどが90年代生まれの若者になった。同期間、大卒者が最も多く入社した15の業界、大企業263社のうち、學部卒業生の初任給が5000元(9萬5千円)以上だった企業は219社だった。しかし、初任給は低くとも、営業係の仕事であるため、歩合製で、最終的な月収は決して低くないというケースもある。特筆すべきは、修士課程卒業生と學部卒業生の初任給が同じ、もしくは前者のほうが多くても差は1000-2000元(1萬9千-3萬8千円)程度という企業が多い點だ。