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中國、「マラケシュ條約」発効で視覚障害者などの読書環境を整備

新華社 | 2022-05-22 08:45:55 | 編集: 陳辰

   【新華社北京5月22日】視覚障害者などの読書環境の整備を促す「マラケシュ條約」が5日、中國で発効した。中國共産黨中央宣伝部版権管理局の趙秀玲(ちょう・しゅうれい)副局長はこのほど、國家知識産権局が開いた5月の定例記者會見で、中國が世界知的所有権機関(WIPO)などの國際機関と連攜し、「利用しやすい様式の作品」を國際的に交換することを後押ししていると述べた。

   同條約では各締約國に対し、著作権の制限と例外を設け、視覚障害者などが作品を楽しみ、教育を受ける権利を保障することを求めている。「利用しやすい様式の作品」の國境を越えた交換・輸入をより便利にし、作品の不足問題を解決した。

   世界保健機関(WHO)の統計によると、世界の視覚障害者數は約2億5300萬人となっている。中國は約1732萬人で、判読に障害がある者はさらに多い。これらの人點が読書を楽しみ、教育を受ける最も効果的なものとして、點字や大きな文字の書籍、オーディオブックなど「利用しやすい様式の作品」がある。しかしその制作コストは高く、著作権使用料が多くを佔めている。

   統計によると、世界で毎年出版される図書は數百萬種に上るが、利用しやすい様式で提供される作品は10%に満たない。

   趙氏によると、マラケシュ條約の中國での発効後、複製権や発行権、配信権など著作権者が専有する権利は特定の狀況下で一定の制限を受けることになり、著作権者は部分的に、判読に障害がある者が作品を理解するための義務を擔うことになる。法に基づいて「利用しやすい様式の作品」を提供する場合、関連國の作品を利用して同様の作品を提供する場合も含め、著作権者の許可を得たり、報酬を支払う必要がなくなる。中國でも入手できる作品がさらに多くになり、コストも低下する。

   

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