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タイの5Gスマート病院で活用される中國の技術と経験

新華社 | 2022-03-24 16:43:03 | 編集: 張一

   タイ・バンコクにあるシリラート病院で、5G無人醫療車に薬箱を入れるスタッフ。(2月14日撮影、バンコク=新華社記者/王騰)

   【新華社バンコク3月24日】タイ・バンコク中心部で、ひどい交通渋滯に巻き込まれて救急車が動けずにいる。車內の救急隊員が高解像度カメラと心電計(ECG)モニターの電源を入れると、患者の映像やバイタルサインデータ、病歴などが第5世代移動通信システム(5G)ネットワークを経由してリアルタイムでシリラート病院に送信され、病院醫師の指導の下、救急隊員は車內で重症患者に速やかに初期治療を施した。

   同病院のビジット・バムバニ院長はこのほど、新華社の取材に対し、タイの交通は非常に混雑しているが、5G救急車が使用開始されてから救急患者の生存率が大幅に改善したと説明した。

   5G救急車は、タイの5Gスマート病院プロジェクトの一環として導入された。昨年末、タイはシリラート病院をパイロットモデルとして、デジタル技術醫療プロジェクトを開始した。

   同プロジェクトでは、中國通信機器大手、華為技術(ファーウェイ)の5G、クラウド、人工知能(AI)技術を取り入れ、5G救急車による搬送、AIによる補助診斷から退院後の遠隔醫療まで、同病院のサービスプロセスの全面的スマート化転換を支援した。これはファーウェイが東南アジア諸國連合(ASEAN)地域で立ち上げた初の5Gスマート病院プロジェクトでもあり、同社は今年、これらのソリューションをタイ國內の他の病院でも導入する。

   シリラート病院は、タイのマヒドン大學附屬病院として運営されている。同大學醫學部のプラシット・ワタナパ部長によると、新型コロナウイルス感染流行時にファーウェイとの協力により、醫師は症例1件當たりの診斷時間を15分から25秒に短縮し、CT畫像検查の精度を97%まで向上させた。

   ワタナパ氏は、ファーウェイがシリラート病院の5Gネットワークインフラを構築しただけでなく、情報セキュリティーを保障するハイブリッドクラウド・アーキテクチャーを病院に提供し、人材育成も実施したと述べた。

   ファーウェイ・タイランドのアベル・デン(鄧豊)最高経営責任者(CEO)は取材に対し、タイには優れたネットワークインフラが整備されているが、5G技術は導入初期段階で、病院が5G技術をどのように患者支援に役立てるのかを模索していると説明。同社がシリラート病院と5Gスマート醫療共同実験室を設立し、將來的に醫療分野で5Gやブロックチェーン、AIの応用を模索していく考えを示した。ファーウェイはタイで醫療に加え、スマートシティや交通、エネルギー、教育など、10を超える産業のデジタルエコシステムを構築している。

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