
4日、「妍を競う-清代中日『伊萬里』特別展」に展示された作品を見つめる來場者。(成都=新華社記者/唐文豪)
【新華社成都7月5日】中國四川省の成都博物館で3日、「妍(けん)を競う-清代中日『伊萬里』特別展」が開幕した。中日の審美性を融合させた伊萬里焼は、海のシルクロードにおける東洋と西洋の技術と文化の交流と融合を見屆けてきた。
同展の展示品は全て広東省の東莞(とうかん)展覧館の所蔵品で、計168點(組)のうち14點(組)が日本製、154點(組)が中國製となっている。
伊萬里焼は17~18世紀に中國江西省の景徳鎮磁器の影響を受け日本で生まれた磁器で、その名は佐賀県の伊萬里港から輸出されたことに由來する。
明末清初に中國で海禁政策が実施され磁器の輸出が停滯すると、オランダ東インド會社は磁器の注文先を日本に切り替えた。大きなチャンスを摑んだ日本では、これを機に本格的な磁器の輸出時代の幕が開けた。伊萬里焼は、色や構図、題材などで歐州市場のニーズを積極的に取り入れる一方、自國文化の特色と民族的特質を兼ね備えることで、上品さと華やかさの絶妙なバランスを確立し、歐州各國の人気を得た。
中國で1684年に海禁が解除されると、景徳鎮は歐州市場を取り戻すため、日本の伊萬里様式を參考にした磁器の製造を始めた。












