
科學者らが作成した銀河系構造図。(資料寫真、南京=新華社配信)
【新華社南京4月24日】中國の南京大學は23日、中米獨3カ國の天文學者が率いる國際チームが15年の研究を経て、これまでで最も正確な銀河系構造図を作成し、銀河系が4本の渦狀腕(かじょうわん)を持つ棒渦巻銀河であることを明らかにしたと発表した。
米科學誌「Scientific American」はこのほど、南京大學天文・空間科學學院の鄭興武(てい・こうぶ)教授と米ハーバード・スミソニアン天體物理學センターの天文學者で米科學アカデミー會員のマーク・リード氏が共同で執筆した巻頭記事「A New Map of the Milky Way」を掲載。両氏と獨マックスプランク電波天文學研究所のカール・メンテン教授率いる國際チームの15年にわたる研究の成果を総括した。
鄭氏によると、チームは超長基線電波幹渉法(VLBI)を用いて銀河盤面上の200個近い大質量恒星の形成領域を正確に測定。銀河系の渦狀腕の構造や太陽係の位置、銀河系の中心を周回する太陽係の回転速度を求め、約10萬光年平方のスケールで銀河系構造図を作成した。
鄭氏は「これはこれまでで最も正確な銀河系構造図で、銀河系が4本の渦狀腕を持つ棒渦巻銀河であることをはっきりと図示している。天文學で長年未解決だった、銀河系に何本の渦狀腕があるかという重要な問題に決着をつけた」と語った。(記者/陳席元)












