【新華社北京1月23日】中國商務部の銭克明(せん・こくめい)副部長は21日の記者會見で、同部が昨年「一帯一路」の経済貿易協力を着実に推進し、積極的な成果を収めたと述べ、具體的な成果として次の6項目を挙げた。
▽貿易交流の拡大
昨年の「一帯一路」沿線諸國とのモノ貿易額は前年比6・0%増の1兆3千億ドル(1ドル=約110円)以上で、対外貿易総額に佔める割合は2ポイント上昇し、29・4%となった。國際定期貨物列車「中歐班列」の年間運行本數は29・0%増の8225本で、累計運行本數が2萬1千本を上回り、歐州18カ國、57都市に達した。
▽投資協力の強化
沿線諸國への金融以外の直接投資額は150億4千萬ドルで、直接投資額全體に佔める割合はさらに増えた。対外請負工事の完成工事高は9・7%増の979億8千萬ドルで、全體の56・7%を佔めた。沿線諸國の企業も積極的に対中投資を進めており、昨年の中國での新設企業數は24・8%増の5591社、直接投資額は30・6%増の84億2千萬ドルだった。
▽プロジェクト・工業パークの建設が順調
中國・ラオス鉄道、エジプト鉄道など重要プロジェクトが積極的な進展を遂げ、中國とロシアを結ぶ同江大橋と黒河大橋が接合し、アラブ首長國連邦(UAE)のハリファ港が運営を開始した。中國企業が沿線諸國に建設した経済貿易協力區も大きく進展し、累計投資額が350億ドル、現地への納稅額が30億ドル以上となり、32萬人分の雇用を創出した。
▽自由貿易區建設で大きな進展
東アジア地域包括的経済連攜(RCEP)加盟15カ國が全體的な交渉を終えた。初めてネガティブリスト方式を採用し、中韓自由貿易協定(FTA)サービス投資第2段階交渉と中日韓FTA交渉を行った。ニュージーランドとのFTAアップグレード交渉を終え、パキスタンとのFTA第2段階議定書が署名、発効した。東南アジア諸國連合(ASEAN)、シンガポール、チリとのFTAアップグレード交渉も発効した。
▽協力プラットフォームの拡大
第2回中國國際輸入博覧會は成約額が23%増の711億ドルで、國際調達、投資促進、人的・文化的交流、開放協力のプラットフォームとしての役割がさらに明確化した。
▽協力メカニズムの健全化
中國は168カ國・國際機関と200件の「一帯一路」共同建設に関する協力文書に調印。22カ國と電子商取引(EC)協力メカニズムを、14カ國とサービス貿易協力メカニズムをそれぞれ構築し、14カ國と第三國市場における協力文書に署名した。
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