【新華社成都12月26日】中日韓協力20周年に際し、中國の李克強(り・こくきょう)國務院総理と日本の安倍晉三首相、韓國の文在寅(ムン・ジェイン)大統領は24日、四川省成都市で開催された第8回中日韓首脳會議で、3カ國協力の歴史を振り返り、今後の協力の展望を描いた。主な內容は次の通り。
20年前を思い起こすと、中日韓首脳は遠い將來を見據え、アジア金融危機の冷え込みの中で3カ國協力をスタートさせた。この20年來、3カ國は絶えず相互信頼を増進し、協力を深化させ、共に発展してきた。21の閣僚級會合と70を超える対話メカニズムを確立し、3カ國協力を深めるための主要なプラットフォームとなった。2011年には3カ國協力を一段と促進するため、中日韓三國協力事務局を設立。3カ國間の貿易額は1999年の1300億ドル(1ドル=約109円)から2018年には7200億ドルを超える規模まで拡大した。3カ國のGDP(國內総生産)が世界のGDPに佔める割合も17%から24%に上昇。3カ國協力は地域と世界の経済成長を促進し、地域統合プロセスを主導する上で重要な役割を果たしてきた。
われわれは今後の10年について、國際情勢が激変し、世界経済が新舊エネルギーの転換期に入り、科學技術革命と産業改革が急速に進む10年になるとの認識で一致した。中日韓は協力を強化し、他の國點と共に、地域と國際社會が直面する広範な問題に積極的かつ相応の貢獻を果たすべきだ。
これについて、われわれの考えは次の點で一致した。
一、3カ國協力のレベルを共同で引き上げる。首脳會議と外相會議を定期的に開催することは、3カ國協力の健全かつ安定した発展を後押しする。3カ國はこのための前向きな雰囲気を共同で作り出す。
二、永続的な平和と安全を維持する。戦略的意思疎通を強め、政治的相互信頼を深め、相互尊重の精神に基づき、意見の相違を適切に管理・コントロールし、長期的な平和友好関係を発展させる。
三、開放とウィンウィンの協力を提唱する。互いの発展をチャンスと見なし、発展戦略の結びつきを強め、協力レベルを引き上げる。
四、科學技術革命を主導する。科學技術イノベーション協力を推し進め、既存のメカニズムを通じて地域やグローバルな問題に対処し、デジタル経済と電気通信分野での協力を奨勵する。
五、交通や物流を含む地域の相互接続とインフラ協力を促進する。インフラは経済成長と繁栄の原動力となる。
六、「持続可能な開発のための2030アジェンダ」達成に盡力することを再度表明する。極度の貧困を含む一切の貧困をなくすことは、世界が直面する最大の課題であり、持続可能な発展の必須要件でもあると強調する。われわれは経済や社會、環境分野での協力をより一層強化していく。
七、文明の相互學習と民心の通い合いを促進する。東アジア文化の伝統を大いに広め、東アジアの協力ウィンウィンを促進する。3カ國が五輪とパラリンピックを相次いで開催する歴史的チャンスをとらえ、スポーツ協力の強化を通じて友好協力の精神を大きく発展させる。
八、全體の振興と共同発展を実現させる。3カ國協力の深度と範囲を広げ、それぞれの優位性を補い合い、3カ國協力の恩恵を他の國や地域に波及させる。「中日韓+X」協力を推し進め、計畫を共に策定し、団結した行動をとり、他の國點との協力を拡大することで、地域間格差を縮め、共同発展を実現させる。
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