
8日、座談會の參加者に敬禮する砂原恵氏。(北京=新華社記者/李佼俐)
【新華社北京11月13日】日本籍の元解放軍兵士、砂原恵氏の激動の人生を描いた漫畫作品「血と心-日本籍元解放軍兵士・砂原恵の激動の人生」(原題「血與心-日籍解放軍戦士砂原惠的伝奇人生」)の出版記念座談會が8日午後、北京市人民対外友好協會で開かれた。人民中國雑誌社、中國國際友人研究會、北京市人民対外友好協會および新星出版社が共催した座談會には、業界関係者70人余りが出席した。
人民中國雑誌社の王衆一(おう・しゅういつ)編集長はあいさつで、今年は新中國成立70周年にあたり、中日両政府が後押しする「中日青少年交流推進年」でもあるとし、中日関係はここ數年紆余曲折を経てきたものの、戦後の中日関係の発展を経て生まれた數多くのすばらしいエピソードが、われわれに盡きることのない感動を與えてくれたと表明。若い読者に愛される漫畫の手法で描かれた砂原氏の激動の人生は、きっと中日青年の共感を呼び起こすだろうと述べた。
福岡県出身で1933年生まれの砂原氏は、1937年に両親と共に中國東北部へ移住。1948年に解放軍に入隊し、のち中國東北部で空軍の建設に參加。1955年に帰國してから一貫して中日友好事業と対中貿易事業に力を盡くしてきた。砂原氏は「日本は私の母國で、中國は私の祖國だ。私には100%日本人の血が流れているが、私の心は一度も中國を離れたことはない」と自身の気持ちを明きにした。
本作の執筆チームの代表で漫畫家の李昀(り・いん)氏は創作の動機について、他郷で勉學に勵んだ経験があるため、砂原氏の若い頃の経験に強い共感を覚えた。今の若者はその歴史を身を持って體験する機會がないので、受け入れられやすい漫畫という形で伝えたいと語った。(記者/張明然、李佼俐)












