
中國の習近平(しゅう・きんぺい)國家主席は22日、イタリアの首都ローマで同國のフィコ下院議長と會見した。(ローマ=新華社記者/王曄)
【新華社ローマ3月23日】中國の習近平(しゅう・きんぺい)國家主席は22日、イタリアの首都ローマで同國のフィコ下院議長と會見した。
習主席は次のように指摘した。雙方の共同の努力の下、中國・イタリア関係は中國と歐州連合(EU)諸國との関係の先頭を歩み続けてきた。中國とイタリアの友好関係が長期的に発展したのは主に、われわれの歴史、現実、未來の3つの面での共通性に起因している。歴史を振り返ると、両國間には、殘された歴史問題や根本的な利益の衝突はない。古代シルクロードは早くから両國を結びつけてきた。足元に目を向けると、百年に一度という大きな変化の中で、中國とイタリアはいずれも現行の國際ルールの斷固たる擁護者となり、國際システムの構築と改革を積極的に推し進めている。雙方の経済協力は相互に利益をもたらす互恵的なもので、「一帯一路」共同建設の見通しも明るい。未來を考えれば、両國はいずれも、民族の偉大な復興という夢の実現すること、多國間主義を守り、人類運命共同體を共に構築することに力を注いでいくべきだ。中國はイタリア側とともに努力し、戦略的共通認識を絶えず深め、相互に利益となる協力を拡大し、人的・文化的交流を緊密にし、中國とイタリアの全面的戦略パートナーシップをより一層向上させることを願っている。
習主席はまた次のように強調した。立法機関の交流と協力は両國民の理解を増進し友情を深める重要なルートとなる。中國は、両國の立法機関が、立法や國政運営などの面で経験の交流を深め、特に両國の経済・金融協力と人的・文化的交流のためにより多くの取り組みを行うことを支持する。イタリア下院が雙方の実務協力と人的往來を円滑にするための良好な法律と政策の條件を整えることを望む。雙方は多國間議會組織の中での意思疎通と協力を強化し、世界の平和、安定、繁栄を守るために積極的に貢獻しなければならない。
習主席はさらに、中國は歐州一體化を支持しており、イタリアを含むEU諸國とともに中歐協力を深めていきたいと強調した。
フィコ議長は、習主席のイタリア下院訪問に熱烈な歓迎を示し、次のように述べた。グローバル化の時代、各國は互いに依存し合っており、グローバルな問題は各國が手を攜えなければ対応できない。中國はイタリアの重要な協力パートナーだ。習主席の訪問はイタリア・中國関係をより高いレベルへと進めると信じている。イタリア下院は、両國の「一帯一路」枠組み內での経済・貿易・文化面での交流・協力の促進に力を注ぎ、気候変動への対応や國連の「持続可能な開発のための2030アジェンダ」などのグローバルな問題をめぐる意思疎通と協調を強化し、EUの対中協力関係の深化を推し進めていく。
丁薛祥(てい・せつしょう)、楊潔篪(よう・けつち)、王毅(おう・き)、何立峰(か・りつほう)の各氏も會見に參加した。
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