【両會】５つのキーワードで２０１９年の全國両會を展望

▽キーワード１　質の高い発展

中國共産黨第１９回全國代表大會（第１９回黨大會）の報告は、中國経済がすでに高度成長段階から質の高い発展段階へと移行し、発展方式の転換や経済構造の最適化、成長原動力の転換を行う難関攻略期を迎えていると指摘。現代化経済システムの構築は関門を乗り越える上での差し迫った要求であり、中國の発展の戦略目標だとしている。

経済発展や法に基づく國家統治の質の高さから、一つの都市や一つの村の細分化された管理に至るまで、「質の高い発展」はすでに現在の中國の発展を貫くテーマになっている。

周漢民（しゅう・かんみん）全國政治協商會議（政協）委員・中國民主建國會（民建）中央副主席は、中國の特色ある社會主義が新時代を迎えたことで、國內の主要な社會矛盾が、人民の日増しに増大するより良き生活へのニーズと不均衡で不十分な発展との矛盾へと変化したと指摘。「中國が質の高い発展を主張し、適切に解決しようとしているのはこの矛盾のことだ。質の高い発展で世界の先進國から経験を學び、中國の発展が回り道をしないようにすることができる」と述べた。