
15日、壽山石に唐代の文學者、韓愈(かんゆ)の「師説」全文を刻んだ朱次元氏の「微雕」作品。(湖州=新華社記者/黃宗治)
【新華社湖州1月25日】中國の伝統蕓術「微雕(びちょう)」は、微細で精緻な彫刻を得意とし、古くから「絶技」と呼ばれてきた。微雕界の巨匠とされる朱次元(しゅ・じげん)氏(75)は、浙江省湖州(こしゅう)市で木製模型の製作に従事していたが、1980年代に微雕を知り、微雕や極小文字で文章を書き込む「微書」、髪の毛に彫刻を施す「髪刻」などの創作に沒頭した。三十數年の間に全國レベルの作品展で6つの金賞を獲得したほか、浙江省人民政府から「浙江省工蕓美術大師」の稱號を授與されている。
朱氏の精巧な微雕技法は、業界からも「細入毫髪、巨納乾坤」(繊細な毛髪に森羅萬象を宿らせる)と絶賛されている。朱氏は「外観を忠実に寫し描くのではなく、中國文化の真髄を注ぎ込むことを追求している。壽山石(じゅざんせき)に山水畫を彫刻する場合でも、作品に模倣のできない唯一無二の精神性を持たせている」と述べた。












