【新華社上海8月13日】中國自由貿易協定スマート特恵関稅システム(Smart FTAX)が9日、上海で正式に運用を開始した。上海市商務委員會の公式ホームページや中國(上海)國際貿易「単一窓口」プラットフォーム、中國(上海)自由貿易試験區の公式ホームページも同時にリリースされた。同システムは、企業が自由貿易協定を十分に活用し、貿易における最適な節稅ソリューションを選択する助けとなる。
中國は現在、64の國や地域と、16の自由貿易協定と2つの特恵貿易協定を含む18の地域貿易協定を結んでいる。特恵関稅の適用については、範囲は非常に広いが、規則が複雑で、コンプライアンスに関するリスクが高く、関係する専門人材が不足しているため、対外貿易企業、特に中小企業による利用が低い狀況が続いている。
Smart FTAXは、関稅の稅率照會や原産地規則の照會、商品稅則照會、検查検疫基準、貿易監督管理の証明書照會といった機能があり、企業に自由貿易協定特恵関稅のワンストップ照會と活用ソリューションを提供する。同システムは現在、中國‐オーストラリア、中國‐韓國、中國‐スイス、中國‐東南アジア諸國連合(ASEAN)、アジア太平洋貿易協定など5つの自由貿易協定特恵関稅の照會サービスを提供しており、來年6月には中國がこれまでに締結した全ての自由貿易協定・特恵貿易協定特恵関稅の照會が可能となる。同システムはまた、上海市の「2018貿易の円滑化のための18重點事業」の一つに加えられており、リリース後は企業の貿易コスト削減を助け、ビジネス全體とクロスボーダー貿易の環境最適化に役立つものとなる。
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