ロシアのラブロフ外相は9日、「アメリカがシリアへの武器輸送禁止令を解除することは、ロシアとアメリカのシリア問題に関する交渉に影響を及ぼすだろう」と判斷しました。
アメリカのオバマ大統領はこのほど、アメリカがシリアのテロ取り締まり行動の同盟國に武器と軍事設備を輸送する禁止令を解除しました。
ドイツのハンブルクで第23回歐州安全保障協力會議(CSCE)外相會議に出席しているラブロフ外相は、「武器輸送禁止令の解除がシリア情勢に影響することは今のところまだないが、長期的には大きなリスクがある。武器はシリアの反政府派を経由して、過激派組織『イスラム國』やアルカイダ係の『シリア征服戦線』に運ばれる可能性があるからだ」と説明しました。
ロシアのペスコフ大統領報道官は同日、「アメリカの決定によって、攜帯型ミサイルがテロリストの手に渡る可能性がある。このことは國際條約に違反しており、地域と世界の安全、またロシア空軍にとっても脅威である」と述べました。
(中國國際放送局)
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