【新華社北京12月8日】2015年、中日雙方の共同の努力のもとで、両國関係は行き詰まった狀態からしだいに抜け出し、回復の勢いを維持しているが、それと同時に、両國関係の敏感性や復雑性も依然として比較的際立っており、改善の勢いはまだ弱く、正常な発展の軌道への復帰は 任重くして道遠しとなっている。
4月22日、習近平國家主席がジャカルタでアジア・アフリカ首脳會議(バンドン會議)に出席した間に、要請に応じ日本・安倍晉三首相と會見し、中日関係の一層の改善と発展のために方向性を確定した。5月23日、習近平主席は人民大會堂で中日友好交流大會に出席し重要演説を行い、中日雙方は歴史を鑑とし、未來に目を向ける精神で、平和の発展を共に促進し、世代をわたる友好を共にはかり、両國で共に美しい未來を創り、アジアと世界のために協力していくべきだと強調した。習近平主席のこの言葉は、中日関係改善に対する中國政府の誠意や、両國の民間交流への重視を再び現しており、中日関係の回復への確定でもある。今回の中日友好交流大會はここ數年の中日両國の民間交流に関わる一度の大イベントで、政治、経済、観光、文蕓など各界の日本の友好人士3000人余りが出席した。大會では、両國が民間の交流協力を強化し、中日の世代をわたる友好のために手を攜えて努力することを呼びかける「中日友好交流大會提起書」が、中日各界の 人士により共同で発表された。また、11月1日夜、李克強総理が韓國・ソウルで第6回中日韓首脳會議に出席した間に、要請に応じ日本・安倍晉三首相と會見し、歴史を正視し、平和的な発展、協力を深化すると強調したことが、中日関係の回復を一層推進させた。
中日両國の指導者による上述の數度の會合を経て、両國関係は今年いくらか回復してきたが、その敏感性や復雑性は依然として目立っており、正常な発展の軌道への復帰は任重くして道遠しとなっている。しかし、中日両國人民の友好は両國の根本的利益に一致し、アジア太平洋地域や世界の平和的発展、繁栄のニーズにも一致しており、両國政府及び平和を愛する各界の人士にとっての共通の願いだといえる。「徳は孤ならず 必ず隣有り(本當に徳のある人は 孤立したり、孤獨であるということは無い)」なのだ。中日両國人民が真摯で友好に付き合い、徳をもってよき隣人となれば、きっと世代をわたる友好を実現することができるだろう。
私たちは2015年に中日関係がたどった重大事件を共に振り返り、平和とすばらしい未來を待ち望むことにしよう。


