オープンからわずか3カ月のユニクロ京東旗艦店が、今月20日に閉鎖を発表した。ユニクロは翌21日、通販プラットフォーム京東からの撤退についてコメントを出し、協力期間中に「さらなる検討や改善が必要な點が多數あったため」とした。このコメントは業界では、「ユニクロは京東に何か不満があったのだろう」と受け取られている。「北京商報」が伝えた。
ユニクロは「さらなる検討や改善が必要な點」が具體的にどんなものかを詳しく述べていない。今後再び京東と提攜する可能性については、「今後雙方はそれぞれのブランド理念を引き続き堅持し、中國の消費者に質の高い商品と優れたショッピング體験を提供していく」としており、業界では「ユニクロが京東にいきなり別れを告げたのは、両社のブランドに関する理念の相違が原因」との見方が広がる。
ユニクロと京東の提攜がスタートした最初の月には、売上高は予想の2倍に達した。中國実踐電商協會の所志國會長によると、協力関係にある企業が契約をうち切る場合には2つの狀況が考えられる。一つは、協力の過程で雙方に意にそぐわないことがあった場合、もう一つは、一方の企業が別の企業と獨佔契約を結んだ場合だ。ユニクロの撤退は天貓が京東に圧力をかけたためとのうわさもある。実際、さきにユニクロの京東進出のニュースが伝わった時には、アリババ(阿里巴巴)はこれを何度も阻止しようとした。だが雙方ともこのうわさについてはコメントを出していない。所會長は、「ユニクロが京東を撤退して天貓と獨佔契約を結ぶというのは現実的ではない。より可能性の高い原因は、協力の過程で雙方に食い違いが生じたことではないだろうか。購入フローのコストが高すぎるとか、または他の原因が考えられる」と話す。
(人民網日本語版)
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